ダイセロス森本

スーパーチューズデー 正義を売った日のダイセロス森本のレビュー・感想・評価

5.0
演技力も展開も素晴らしい。良い作品に出会えたのは久しぶりな気がする。
大統領選挙とその裏側を描くストーリー、つまり政治が絡む話だからわかりづらいかと思ったのだけれど、難しい話は無し、政界の人間だどれだけ汚いかを丁寧に教えてくれる。

ライアン・ゴズリングで始まり、ライアン・ゴズリングで終わるスクリーン。しかしふたつの表情はまるで違うものになっている…。ゴズリング、プロだ…。

人に説得することを得意とし、頭の回転も速く、人を納得させてしまう力がある、魅力的なゴズリング。彼を味方につけておけば、大統領選の勝利は間違いなし。
しかし彼は、政界の泥沼を知らなかった…。

人間って本当に、こんなに汚いものなんでしょうかね。芸能界も、政界も…。
すべてを悟り、理解してしまったゴズリング、ここからの復讐劇がすばらしいんだけれど、そこが短いんだよなあ。もう後半も終わっちゃいそうな時間から色々仕掛けてくるので、見飽きないのだけれど。

ラスト、あの表情から察するに、ここから…どうなるんでしょう。にやにやしちゃう終わり方だよね。
きっとラストから始まるんだ、ゴズリングのお話。

結構お気に入りというか、ずいぶんとお気に入りの作品。