オーウェン

ジュリアのオーウェンのレビュー・感想・評価

ジュリア(1977年製作の映画)
4.8
この映画「ジュリア」は、女流劇作家リリアン・ヘルマンの回顧録「ペンチメント」の映画化作品だ。

反ナチ運動の信念に生きる、親友ジュリアとの友情を中心に、共同生活をしていた作家ダシール・ハメットとの愛情を織り交ぜながら、親友を失ったリリアンの深い憤りが、静かに伝わってくる感動の一篇だ。

第二次世界大戦直前に、全てを賭けて抵抗運動にのめり込んでいくジュリア。
その凄まじい生き方が、劇作家リリアン・ヘルマンに物凄く大きな影響を与える。

力強くヒューマニズムを描くことで定評のあるフレッド・ジンネマン監督の厳しい映画で、国境を越えるところのサスペンスなど、とても面白かった。

しかも、ジェーン・フォンダとバネッサ・レッドグレープという、社会派女優の顔合わせが凄い。
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