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裕次郎の欧州駈けある記のCHEAPGUYのレビュー・感想・評価

裕次郎の欧州駈けある記(1959年製作の映画)
3.0
石原裕次郎が欧州の街を紹介する紀行フィルム。なんてことのない企画ではあるが、海外旅行が一般的ではなかった1950年代の世界の様子がカラーで見られる。フランスではグレーのシトロエン2CVがカローラのような大衆車として普通に走っている。コペンハーゲンで裕次郎が「次の次の東京で開かれるオリンピック前に日本も公衆道徳が根付けば良い」といったことをコメントしているのが興味深い。中国人は民度が低いなどと言う日本人がいるが日本もそんな時代があったのだ(今それが高いとも言い難いが)。最後はなぜか銀座で終わる。当時の銀座の映像も面白い。今よりごみごみしたイメージ。ひっきりなしに車のクラクションが鳴っているのも時代。
何はともあれ石原裕次郎が愛された理由がよく解る作品であった。
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