アトミ

阿羅漢(あらはん)のアトミのレビュー・感想・評価

阿羅漢(あらはん)(1986年製作の映画)
3.5
70点

少林寺三部作の第3弾。ではあるが続編ではない。

北少林寺で寝る間も惜しんでムキになり修行に励むチー・ミー(ジェット・リー)。
彼は幼くして母にここに連れてこられ、形見の鈴付きアンクレットを肌身離さず持っている。

ある晩。シー・レン師匠(棍棒)の「蟷螂拳」の稽古を目撃し、見様見真似で練習する。
寺の教えで殺生禁止(精進料理)であるが、体づくりの為、町の弟子達(年下少年たち)から蛇をこっそり受け取り、料理し食ったりする。

チー・ミーがそこまでする理由はこの地を牛耳る権力者クー・スー総督をぶっ殺すため(親の敵討ち)。
少林寺を抜け出し、クー・スー総督バースデーパーリーに潜り込む作戦。

一方南少林寺。
ファーレン大師の姪で美人スーマ・イエンも両親の敵討ちでクー・スー総督バースデーパーリーに潜り込む作戦。
それがわかったファーレン大師は南少林寺の使い手チャオ・エンに連れ戻すよう託す。

クー・スー総督バースデーパーリー。
各町からの演し物。獅子舞とか良いね。
その演者として3人は紛れ込んで(スーマ・イエンは男として。無理設定)いたが暗殺失敗。
とりあえず3人は逃げる。
互いを何者かを知らないが協力しながら逃げる。

ジェット・リーのコミカルな女装アクションがあるがジャッキー・チェンのオマージュかな。
でもジャッキーほど上手く(面白く)はなかった。

最初チー・ミーも偽名を使っていたが、敵に本名を打ち明け、スーマ・イエンも女を打ち明ける。
そしてスーマ・イエンは足首にチー・ミーと同じアンクレットを付けていた。
敵討ちとは別に同じアンクレットを付けている相手も探している。婚約の証だそうな。
それを聞いてチー・ミーは自分のアンクレットを見せるわけではなく、走り出し、連続バク転とかしだす。
サントラも「恋」っぽい曲。
美人さんだものね。打ち明けていいものかどうしていいかわからずそのまま夜を過ごす。

朝。シー・レン師匠と兄弟子達が無断下山したチー・ミーを捕まえにやって来た。
シー・レン師匠が「復習には意味が無い」と諭すも、スーマ・イエンは反発する。
チー・ミーは北少林寺へと戻され、2人は南少林寺へと。

本来ならばチー・ミーは破門が妥当だったが、今回は大目に見て3年間の「面壁」の罰を受けることに。
シー・レン師匠は12名の棍棒弟子を連れ、南少林寺を訪れるウー・ロー大師に付き、「苦行」の旅の罰を受ける(護衛をかね)。

牢獄には「面壁9年」中の大師がいた。大師が壁に描いた仏や拳法の形を「間違っている!」と言い、チー・ミーは描き直して行く。
悪から救い、助けるには悪を倒さなきゃならない。少林寺の言ってる正義は矛盾する。と。
大師はチー・ミーに僧をやめろと言う。
野望を持つものは俗世に戻り、そのようにすれば良い。と。
しかしチー・ミーには身寄りはなくてココが家だ。と。
そして一つだけの心残りである婚約の話をする。が、僧侶には無効の証(幻)だと教えられる。
とりあえずここから逃がしてやるから話をつけて(断って)すぐに戻って来いと。
チー・ミーは脱走し、馬で快速で南少林寺へ向かう。

クー・スー総督は逃亡ルートにおおよその見当はついており、自ら船で川を南へと下っていた。
尾行していた提督は2人が南少林寺へ逃げたことをクー・スー総督に報告。

その頃、標的となるスーマ・イエンとファーレン大師は南少林寺に災いが起こることを阻止する為に、寺からこっそり出る。

チー・ミー到着。チャオ・エンにアンクレットを渡す(あげちゃう)。チャオ・エンは婚約者としり発狂する。
チー・ミーはスーマ・イエン諦めて帰るつもりだったが、チャオ・エンがスーマ・イエンの元へと連れて行く。
が、ファーレン大師とスーマ・イエンが消えていた。
そして、ウー・ロー大師らも到着。バレちゃったので寺の外へ逃げる。
と、ファーレンはやられ、スーマ・イエンが船に拉致されてしまっていた!

どうする2人!どうなるスーマ・イエン!!


なお話。
アクションキレッキレなのはスピーディーで良いね。
だけどアクションシーンがごちゃついてて主人公達の見せ場の印象が弱い。カットの問題かな。
含めて改めてジャッキーは凄いと感じる。


PS
オープニングロールとエンドロール前から流れ始めるテーマソングがめちゃくちゃ歌いにくそうな曲。
聴いてても気持ち悪い程コードと歌メロが不響に感じる。クセ強。

PPS
序盤は、慌てふためくチャオ・エンに対して冷静なチー・ミーが「頭を使え」と策定するが、後半は逆になるのが良いね。そこに「女」が絡んでるのも良い。

PPPS
蟷螂拳つえ〜

PPPPS
ちょこちょこと岡村隆史に見える
アトミ

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