62年公開の中平康×新藤兼人×姫田真佐久の大阪釜ヶ崎版「生きる」?
当たり屋稼業で仲間からも罪悪感ないまま搾取する人でなしが“啓示”で善に目覚めていくヒューマニズムを主人公のズレた倫理観ひっくるめて描く。
強いロケーションにシャープな撮影とテンポいい編集の90分弱。
傑作‼︎
23.6.7鑑賞(アマプラにて)
ラース・フォン・トリアー感も覚えました。ヤバいです。
しかし中平監督や蔵原監督がつくった映画の登場人物って本作の主人公(長門裕之さん)やその取り巻きとかなり近しいもの感じます。
貧富の差あれど大事なものが欠落した人でなし。ろくでなしより伶俐冷酷で救いがない。恐ろしい哀しい