ベラボーさんの映画レビュー・感想・評価

ベラボー

ベラボー

偶然と想像(2021年製作の映画)

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まさに「偶然と想像」についての3本の短編集。
読んだことあるような聴いたことあるような観たことあるような、いや体験したことない。と思うこの感覚。
軽さと強さの同居に驚いている。
感じたことのないおもし
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スパゲティコード・ラブ(2021年製作の映画)

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‪東京密林に迷い込んだ13人の青春群像。
叫びの木霊は私の声?あなたの声?誰の声?
クールな映像・エッヂ効いた台詞・凝った構成と寂しくも愛おしい若者たちのナマい感情がいい塩梅に溶け込んだ快作。
小さく
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

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傑作。
ゲイの少年とBL好き少女の友愛を起点に優しく厳しく懐深く描かれる青春群像を登場人物たちと一緒に喜び悲しみ悩み奮う時間。
それは願い祈りなのかも。
役者めちゃ良かったなあ。
演出も照明もカメラワ
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ハニーレモンソーダ(2021年製作の映画)

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連続ドラマの各話35分過ぎ頃だけを抜き出し繋いだような奇作。
省略じゃなく描写不足。
2時間近くあるのに。

‪光量多めの綺麗な映像で描かれる人物・世界はキラキラ、なはずがキラキラ感じず物足りなさ。
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絶頂姉妹 堕ちる(1982年製作の映画)

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傑作。
70年代あいりん地区が舞台の色情めす市場に対し、本作は80年代新宿。
父無し身体で男と渡り合う母と姉妹それぞれの怠惰、狡猾、諦念と一縷の望みと墜落を冷めたロマンで描く素晴らしいショット塗れの6
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私は決して泣かない(2020年製作の映画)

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母と障害抱える兄と暮らす17才のトッポいポーランド少女がアイルランドに出稼ぎ中の父の訃報受け遺体引き取りの旅へ…
想定される人情モノや社会派への回収・咀嚼を拒む不機嫌で生々しい感情の揺れに静かに撃たれ
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

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寂寞と多幸感混じり合う傑作!
監督 #今泉力哉 × 脚本 #城定秀夫
離婚協議中の夫婦は飼い猫の親権争い中。彼らの二人の恋人交えたドタバタしみじみ可笑しく愛おしい人情喜劇/猫文学?映画。
めちゃ佳
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愛なのに(2021年製作の映画)

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軽妙洒脱な傑作!
監督 #城定秀夫 × 脚本 #今泉力哉
古本屋店主女子高生結婚間近カップル…一方通行の恋の磁場が微妙に乱れ芽生える”みこころ”のみぞ知る、ですら分かるはずない心身の変容。
めちゃ
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ミューズは溺れない(2021年製作の映画)

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傑作!
巻頭でガッチリ掴まれた後はこちらが勝手に抱いてしまうテーマ性や展開・心理を軽やかに裏切り上回り続ける。
役者の動き、構図、編集リズム全部が奇を衒わず巧みかつ鮮烈。
衝動を爆発させるのではなく迷
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Funny(2021年製作の映画)

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主人公もこの映画を観る客も「笑ってはいけない」状況・心境からの素直に笑い泣き。
丁寧な演出・撮影で描く爽快で温かい32分の快作

21.11.13鑑賞
(第22回 TAMA NEW WAVE コンペテ
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とら男(2021年製作の映画)

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マイク眞木さん似のとら男の存在感。
引退刑事と女子大生の時効事件捜査はドラマチックではなく日曜深夜ドキュメンタリーの風合いでユニーク。
2人の関係が番組のベテラン演出と駆け出しディレクターにも重なり。
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

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‪夕方から秘密基地で友達と読んだ楳図かずおと最新少年ジャンプの想像力が、学生時代に深夜VHSビデオで観ていたカルトホラーとジェームズ・ワンワールドが融合した懐かしくも新鮮な純ホラー娯楽活劇。
ただただ
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恋する寄生虫(2021年製作の映画)

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怪作。
” 小松菜奈 2人芝居映画(と勝手に名付けた)”は良作多しと期待したが本作はいろいろ食い合わせ良くなく消化不良。
いっそクローネンバーグまで振り切っていたならって妄想。
プレーンな人格になる
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ヨンジャの全盛時代(1975年製作の映画)

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どんどん堕ちていく女と愚直に心身捧げ続ける男の物語。
1975年韓国作品。
ベトナム戦争も背景に厳しい運命に振り回される二人だがどこかユーモラスで温かい味わいに。
日活青春映画の味わいも感じる佳き作品
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幕が下りたら会いましょう(2021年製作の映画)

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秀作。
先行き不安情熱あやふや気味な小劇場劇作家の姉と同じく舞台志し東京出たまま突然死した妹。
二人の間の秘密とわだかまりを衒わず凝った脚本と力抜けた端整な芝居と丁寧な演出・撮影で涼やかに優しく溶かし
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成れの果て(2021年製作の映画)

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懸命につくり公開されたのは敬意持ちながら。
10年以上前の過剰な作劇の小劇場っぽいストーリーキャラクター台詞演出だなあ、がその通りで今映画として描くならやっちゃダメでしょな安易でダメな想定ほぼ網羅して
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

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主人公(原作者)と同世代で東京暮らしの近い業界。
思い入れもある大好きな原作。
キャストもイメージ通り。
ロケーションもイメージに近い。
内容も同じで構成は原作とは違いけど「ペパーミントキャンディ」形
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かぞくへ(2016年製作の映画)

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傑作「由宇子の天秤」の春本雄二郎16年度監督1本目作品。
傑作。
家族になろうとするカップルがそれぞれの家族の事情とパートナーとの間で揺れ動く葛藤を静かに強く見つめる人間ドラマ。
ラスト声あげるの堪え
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麻希のいる世界(2022年製作の映画)

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‪塩田監督どうした⁉︎な開き直り?腹括った?野蛮な青春映画。
害虫に大映テレビ香港B級映画混ぜ合わせたかのよう?そして俳優はギラッギラッに輝き迫力ある魅力的な映画に。
劇中の彼女達の音楽のような映画だ
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春原さんのうた(2021年製作の映画)

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失った大切なヒトの影とともに新生活始める女性と彼女を気にかける人々の日々をゆっくり見守り描いた作品。
「象は静かに座っている」も想起された #杉田協士 監督新作だが象はゆっくり歩み女性はゆっくり追う。
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よだかの片想い(2022年製作の映画)

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原作も読みたくなりました。
島本理生 作
城定秀夫 脚本 安川有果 監督
より善くありたいと願い変わろう変わらないでいようと葛藤する人たちを葛藤しながら描いた(ように強く感じた)作品。
ここ数年の
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復讐は神にまかせて(2021年製作の映画)

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‪インポテンツの荒くれ者青年とジージャンカーリーの松田優作のようなシラット使いの女性とタイマンを張り恋に落ちる…
東映セントラルとATGの匂い漂わせる90年代前後のインドネシアを舞台にした独創的な恋と
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チュルリ(2021年製作の映画)

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‪インドの山奥の村に出稼ぎ労働者装い逃亡犯追う2人の刑事の摩訶不思議な体験。
八つ墓村×リアリズムの宿×S・クレイグ・ザラー×アピチャッポンに薬草と香辛料混ぜ混ぜ…強引に笑。
駄弁り愉しみ奇妙を一緒に
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

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捻り効いた練られたストーリーに妖美な美術・照明と流麗な撮影・編集が織りなすイカした映像、ナイスなミュージックそして素敵な2人の女優と
エドガー・ライト の新作は小粋なSFホラーミステリーの快作!
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三度目の、正直(2021年製作の映画)

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記憶を失った青年を我が子として育てようとする女性を中心にした群像劇、という概要からの想像超える飛躍逸脱っぷりに驚愕。
冷静に正気に狂う大人たちを映画的から離れた文体描写で破綻ギリギリまで捕らえ目離せぬ
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見上げた空に何が見える?(2021年製作の映画)

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街て偶然出会い恋に落ちた男女が邪眼に妬まれ外見と才能奪われ別人に...
側にいるのに互いに見つけられないすれ違いの顛末を街角のリアルな日常風景の中、極端なショット交えながら微魔術的に描いた150分の映
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市民(2021年製作の映画)

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メキシコを舞台に犯罪組織に誘拐された娘の行方を追う母親の壮絶なる愛を描いたハードボイルドサスペンス。
弱き市井の民が信念/執念で周囲巻き込みながら強き者へと変貌していく姿を手持ち自然光の中、夜の光と影
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

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テルオ(池松壮亮)もヨウ(伊藤沙莉)も二人の時間も佳いなあ。
22年劇場公開。
邦画恋愛モノに新たな秀作加わる。
俺もヨウと恋をしてフラれた。
失恋リアルタイムはあんな辛いのにちょっと思い出すときはな
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アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

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‪傑作!
秘密をもったスーパー転入生と秘密を守ろうとする同級生たちの懐かし王道学園ドラマを全話濃縮し今の価値観で磨き上げ”誰かの幸せを願うこと”という普遍的題材を映像言語でサスペンス活劇とメタ/王道ミ
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もろい絆(2021年製作の映画)

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‪ガンジス流域宗教交差点で描かれる2つの人生航路。
古都バラナシに暮らすヒンドゥ向けサリー織職人のイスラム教青年、イスラエルからの観光客女性、聾唖の娘を育てるヒンドゥー教シングルマザー、彼女に好意抱く
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誰かの花(2021年製作の映画)

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台風の日団地の隣の部屋のベランダから落下した鉢植え事故。
認知症患う父の関わりを疑い始める男の、事故関係者達の葛藤とともに描かれるミステリーの力作。
教会と重なっていく団地。
全ての登場人物への”私な
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夜明けの夫婦(2021年製作の映画)

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‪孫作りへのプレッシャー/執着により日常が歪んでいく日本人韓国人夫婦と夫の両親を描く艶悲喜劇…といえば良いのか?
#山内ケンジ 監督・脚本作品今回もナマさとシュールが混じったキモオモシロさ佳きです。
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JOINT(2020年製作の映画)

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出所した半グレ青年の特殊詐欺用名簿ビジネスから始まるカタギと闇社会の塀の上綱渡りを冷徹ダウナーに描くレフンのプッシャーも想起な大力作ノワール。
分かりにくさを凌駕するナマな強度と分かりにくさが魅力にも
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Shari(2021年製作の映画)

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‪北海道斜里の自然と人々の営みを五感六感で受けた東京人の心身の境界が斜里に赤く溶けボヤけ。
地域ドキュメンタリーと日記映画と怪獣映画が溶け込み未来から語る昔話・民話の味わい。
ほったまびよりの吉開菜
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皮膚を売った男(2020年製作の映画)

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お金とベルギーに渡った恋人に会うため前衛芸術家に背中をタトゥー絵画のキャンパスとして売ったシリア難民のお話。
人権や現代アートへのユニークな問題提起から藤子不二雄短編も想起させる捻りを何度も効かせた“
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ひらいて(2021年製作の映画)

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綿矢りさ作品は女優に新たな扉を開かせる。
これから一生更新し続けるだろう山田杏奈さん現時点キャリアベスト。
限らず芋生悠さん作間龍斗くん鈴木美羽さん田中偉登くんそして 萩原聖人さん、とても良かった。
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