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栄光のル・マンのBOBのレビュー・感想・評価

栄光のル・マン(1971年製作の映画)
3.5
スティーヴ・マックィーン主演のカーレース映画。

"Racing is life. Anything that happens before or after is just waiting."

男のロマンが詰まった超本格カーレース映画。題して、"スティーヴ・マックィーンのポルシェvsフェラーリ"。

こんなにもストイックなカーレース映画は初めて観た。ル・マン24時間耐久レースに密着したドキュメンタリー映画と言っても過言ではないほど、カーレースの臨場感やレース会場の雰囲気を再現することに全神経が注がれている。脚本はシンプルで、台詞も最小限。恐らく、車好きか、マックイーン好きでないと、退屈に感じる可能性が高い。

無音、超アップショット、スローモーション、静止画、心臓の音を組み合わせたレース直前のシーンが格好良い。レース開始と同時に一気に響き渡る、エンジン音とタイヤ音も堪らなかった。

カーレース中のシーンで言えば、濡れた路面でのスリップ、豪快なクラッシュ、事故車からの脱出が凄い。

カーレース映画であると同時に、マックイーン映画でもあるので、編集や伴奏が個性的で洒落ている。特に、好きだったのは台詞ゼロのプレタイトルシークエンス。ポルシェ911Sから颯爽と現れたマックイーンの目にズームインし、過去レースの回想シーンを挟んで、マックイーンの目からズームアウトする。華麗だった。

ラストシーンも痺れる〜✌️✌️

🏎️ ポルシェ917、ポルシェ911S

・マックイーンによると、本作はクロード・ルルーシュ『男と女』(1966)からインスパイアされている。よくあるアメリカ映画にはしたくなかったらしい。
・本作は1970年制作の作品なのだが、実際、同年のル・マン24時間耐久レースで、ポルシェが初優勝を飾った。

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