HAL9000

王立宇宙軍 オネアミスの翼のHAL9000のネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

圧倒的な世界観。言語や通貨はもちろんのこと、歴史や文化、宗教に工学までその作り込みに驚いた。んでもって思想性も強く何よりロマンがある。制作者達の熱意をものすごく感じる作品だった。
ストーリーは至って単調。でも女の子と出会ってやる気を出しちゃうところなど、いろんなところにエヴァ感(こっちが先だけど)を感じる。主人公もその他のキャラ達も心情描写はかなりシンプル。でもそこに技術者っぽい不器用さだったり、意地みたいなモノが感じられたりする。物語全体が単調に見えるけれど、理屈っぽさや伏線、メタファーが強いので、その善し悪しは難しいところ。
そして何よりロケットの発射シーンの熱意がすごい。全体的に作画カロリーの高さが異常だけれど特にすごかった。主人公の言葉と相まって感動した。
まるで自分たちの想いをアニメに昇華させたような作品。万人受けはしなくても刺さる人には刺さるような作品だと思う。
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