このレビューはネタバレを含みます
スパイ物が好き&豪華キャストに惹かれて視聴してみました(アマプラ)。
はじめは登場人物たちの言葉づかいが悪過ぎて(お下品過ぎて)「もう観るのやめようかな…」と脱落しかけたのですが、犯罪者一族に生まれながら善?を全うしようとしているビリー(レオ様)のヒリヒリするような表情に引き込まれ、結果的に最後まで観ることができました。
最初から最後までレオ様演じるビリーが可哀想過ぎて…なんとか報われて欲しいと思っていたけど、仕事とはいえたくさんの犯罪に協力してしまっていたから無理なのでしょう。
レオ様を覆面警官としてマフィアに送り込んだ上司のうち比較的優しい方のクイーナン警部が亡くなった時は観ているこちらも本当にショックで、その死を目の当たりにしてショックを受けるビリーを見てまた胸がしめつけられます。
クイーナン警部が亡くなってディグナム巡査部長が辞職し、「ビリーが覆面警官だと証言できる人がいなくなってしまう!」と焦ったのですが、それもまた終盤の一波乱のカギになっています。
ビリーがコリン(マット・デイモン)を呼び出して拘束し「逮捕する」と言った時は「やっぱり正義が勝つんだ!報われるんだ!」とぬか喜びしたのですが、別のネズミにビリーは殺されてしまいます…(そのネズミもコリンに殺されてしまうのですが)。
「ビリーが亡くなってコリンが生きているなんて許せない!」と思っていたらディグナム巡査部長がクイーナン警部の仇を取りに来ていました。
ビリーは亡くなってしまいましたが「演奏付きの立派な葬式」で弔われたのでそこだけは報われたのかな、と思います。本気で彼の死を悲しんでくれる女性もいましたし。
私は字幕版で観たのですが、初めの方のビリーのお母さんのお葬式のシーンで「死者(ディパーテッド)」とふりがながついていたのが良かったです。前情報をほとんど入れずに観始めた私はそこでタイトルの意味がわかりましたので。
あと、男性が好きそうなジョークみたいなのも散りばめられていたのですが、その辺りは女性の私にはサッパリ理解できませんでした。なので「この映画めちゃくちゃ面白い!この映画が好きな人とは絶対に気が合う!」というような感動はありません。ただ、よくできている映画だとは思います。
初見ではよくわからないところも多かったので、もう一度観ようと思います。