足らんティーノ

ファイト・クラブの足らんティーノのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
5.0
どんでん返しといえば必ず名前の挙がる名作だけど、どんでん返し要素は正直そんな驚かない。
なんなら2人が最初に出会う空港のシーンのカメラワークでそうなんじゃないかなと思った。

でもこの映画の面白いところはどんでん返しではなくて、徹底してアナーキーな内容と、カッコよすぎる映像にある。

自己改革が破壊衝動に、破壊衝動が思想を伴ってヴァンダリズムへ、そしてアナキズムへとシームレスに昇華していく。

権力の説明責任。

徹底的に自分を破壊してはじめて本当の自由になる。
価値観を根本から変えるには形をマネするだけでは不十分で、自分も疑いの対象になる。

画をもっと追いたいから今度は吹替えで観たい。

2021-304/字幕
足らんティーノ

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