どんでん返しといえば必ず名前の挙がる名作だけど、どんでん返し要素は正直そんな驚かない。
なんなら2人が最初に出会う空港のシーンのカメラワークでそうなんじゃないかなと思った。
でもこの映画の面白いところはどんでん返しではなくて、徹底してアナーキーな内容と、カッコよすぎる映像にある。
自己改革が破壊衝動に、破壊衝動が思想を伴ってヴァンダリズムへ、そしてアナキズムへとシームレスに昇華していく。
権力の説明責任。
徹底的に自分を破壊してはじめて本当の自由になる。
価値観を根本から変えるには形をマネするだけでは不十分で、自分も疑いの対象になる。
画をもっと追いたいから今度は吹替えで観たい。
2021-304/字幕