足らんティーノさんの映画レビュー・感想・評価

足らんティーノ

足らんティーノ

ブロブ/宇宙からの不明物体(1988年製作の映画)

3.5

Youtubeでソニーピクチャーズが公開していたのを鑑賞した。

スライム状のエイリアンが小さな田舎町を襲うという、まあよくある話だけど、人間がドロドロに溶けたりするバリエーション豊かな人体破壊描写が
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オキシジェン(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

前半40分くらいまではSF版[リミット]って感じ、ここからまだ1時間以上どうやって膨らませていくのかと心配になったけど、移住先の惑星に向かっていることが分かったあたりから面白くなった。
希望が常にかす
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バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

3.9

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何年か前にブックオフで漫画版を買って読んだけど映画版は初鑑賞。

外連味たっぷりで印象に残るセリフやシーンが多いけど、やっぱりタランティーノがこれを観てキル・ビルのゴーゴー夕張役に抜擢した栗山千明のシ
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ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない(2009年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

「俺はお前だった時も限界だったんだよ。これが生きてくってことなんだ」

『グッドバイ、バッドマガジンズ』を観たら何故かこの作品を思い出したので再鑑賞(2回目)。

ドラマパートは長ったるいし、演出が見
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グッドバイ、バッドマガジンズ(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

1人また1人クビになっていき、部署が縮小され、少しずつ、しかし急速に業界全体が廃業に追い込まれていく様を描いた、斜陽エロ本編集部の切ないお仕事映画。

主人公の目が死ぬのが早い。

プライドを持って堂
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マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

3.5

全国を飛び回りマイルを貯めて孤独に生きることに喜びを感じていたおじさん(ジョージ・クルーニー)が若者(アナケン)と出会い、人生を見つめ直す話。

2024-118/吹替

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.0

原作の3巻までが描かれる。

『アイヌモシリ』にも出てたデボさんが出演してた。

変顔の再現度高い。

2024-117

終わらない週末(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

前情報をまったく入れずに、B級SFかな? それにしては尺が長いなとか思って見始めたら、先が読めない展開に釘付けになって、前触れもなく突然はじまった"それ"を、まるで疑似体験しているような感覚になった。>>続きを読む

着信アリ(2004年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

キーワードが散りばめられてて考察系かもと身構えてたけど、美々子が黒幕だとわかって大筋では理解できた。でもちょっと判然としないところもあった。
調べてみると、「美々子が母親を操っていた」「柴咲コウと美々
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北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

3.7

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絶滅危惧種の動物をV.I.A.として厚遇することに、大量消費によって絶滅に追いやられた動物を人間がサーブするという罪滅ぼしの意図があったとは。

2024-114

バーバリアン(2022年製作の映画)

4.2

ホラーとしても意外性があって、可笑しさと哀愁とメッセージ性も兼ね備えた、まちがいなく傑作。


〈メモ〉ネタバレ注意

女は男よりも慎重であることを強いられる

AJのご陽気な歌からの落差

Barb
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ミート・ザ・ペアレンツ3(2010年製作の映画)

3.3

ふたりに双子の子どもが生まれ順風満帆なゲイロードだったが、浮気の疑いがかけられ……。

1作目や親の癖がつよい2作目に比べて、今作は印象が薄い。

ロバート・デ・ニーロのあしらい方が上手くなってるゲイ
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ミート・ザ・ペアレンツ2(2004年製作の映画)

3.5

お互いに癖が強い親同士が顔合わせする回。
性にオープンすぎるゲイロードの親の登場で、下ネタのオンパレードに。

2024-111/吹替

アイヌモシリ(2020年製作の映画)

4.0

多数派民族の文化とは違い、少数民族の文化は一人ひとりが決心して遺そうと努力しなければ簡単に失われてしまう。

主人公のカントくんの強い意志を感じる表情が印象に残る。

本で見たアイヌの言葉や文化をこう
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はだしのゲン2(1986年製作の映画)

4.0

原爆投下から3年後、戦後食糧難の広島を舞台に、原爆後遺症や被爆者差別、原爆孤児を描きつつ、そんな中にあっても力強く生きるゲンたちを活写する。

2024-109

はだしのゲン(1983年製作の映画)

5.0

徹底的に反戦

原作者・中沢啓治が自身の被爆体験を基にした自伝的作品。
小中学校で観せるべき作品だと感じた。
広島市が平和教材から『はだしのゲン』(と第五福竜丸の記述)を削除したことが情けない。

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アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

3.1

ジョージ・A・ロメロの啓蒙映画。

老人をないがしろにする社会の風刺のような不思議な遊園地で、しいたげられた末にゾンビのようになる老人が描かれる。

不穏な音楽と悲壮感あふれる老人の姿

2023-1
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処女(2001年製作の映画)

4.0

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アマプラ見放題にHDリマスター版が追加されたので早速鑑賞した。

美人の姉と肥満の妹の"思春期の性"を繊細に描いた傑作。

宝石のことで「(起承転結の)転」に入り、そこから緊張感をたかめる高速道路のシ
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.5

想像以上に厨二病な祓魔バトルアクションだった。
正直、カート・ラッセルが物理で悪魔を撃退する話を期待してた笑

2024-105/字幕

奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

変わった設定のソリッドシチュエーションスリラーかと期待してたけど、114分というちょっと長めの尺だったので、もしかしたらドラマパート長めかもと一抹の不安を覚えつつ鑑賞したら、案の定ドラマパート長めのサ>>続きを読む

N号棟(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「死ぬのが怖くて生きるのがつらい」

考察系とは知らずに観たら、
謎の飲み物とか、角材とか(トリックなのか心霊現象なのか)、みんなで叫ぶシーンとか、服の色の意味とか、教授のコップと団地のコップが一緒だ
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.7

ディザスター後の世界で唯一残ったアパートの住人たちでコミュニティをつくる話。
ここに韓国映画らしいサスペンスが入ってきて面白い。
肝心のディザスターシーンも本格的。

2024-102/字幕

パン屋のビリー(2014年製作の映画)

3.0

短編クレイアニメ

障がいのある弟のためにベーカリーから果物を盗んだアライグマにお店で客寄せをやってもらう話。

BS松竹東急 録画
2024-3/ShortFilm

マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

3.7

小さい不思議な生き物を撮ったストップモーション・モキュメンタリー

ミニチュアサイズのツリーハウスとか畑とかそこにある小物とかがかわいいね。

2024-101/字幕

三茶のポルターガイスト(2022年製作の映画)

1.5

別の意味でヤバい再現Vにはじまり、いしだ壱成とやくみつるの怪談を挟んで、三茶のビルで起きる怪現象を色々な角度から分析する、一風変わった心霊モキュメンタリー。

内装業者や不動産屋やマジシャンを呼んだり
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

画面の暗い前作とは対照的に、彩度が高くてレトロ可愛い。
しかもただ明るいだけじゃなく家の中は薄暗くて、第一次世界大戦中にアメリカではドイツ系の親がよく思われていないことや、病気で意思疎通のできない父親
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パップス(1999年製作の映画)

3.8

日本ではVHSでしか販売されておらずDVD化していないのに配信で観られる珍しい作品。

キレやすい13歳の少年がガールフレンドを巻き込んで発作的に起こした銀行強盗の顛末。

途中やることがなくなって展
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

会話が面白くなかったのか、人間同士のいざこざが面白くなかったのか、ありきたりな着地が面白くなかったのか、何が面白くなかったのか消化できてないけど、とりあえず大量のコカインを摂取してイッちゃってるクマが>>続きを読む

みなに幸あれ(2023年製作の映画)

4.0

他人の不幸の上に成り立つ幸せ

都市伝説「地球上感情保存の法則」をテーマに、KADOKAWAのホラー映画コンペで大賞を受賞した作品を長編映画化。

田舎の祖父母の家の薄暗い2階の奥の部屋という普遍的な
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マッド・ティース(1983年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

1600Mark
DVD化されていないのでVHSで鑑賞。

猫すら殺すスーパーラットがサラリーマンを悩ませる話。

普通のアニマルパニック映画とはひと味違う。
大きい仕事のプレッシャーや家のローンなど
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トマホーク ガンマンvs食人族(2015年製作の映画)

3.6

片足を負傷して放牧についていけなかったカウボーイのパトリック・ウィルソンが、人喰い原住民に妻を誘拐されて、カート・ラッセル保安官と補佐官とインディアンハンターとともに復讐にむかうロードムービー。

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(2023年製作の映画)

4.1

織田信長と明智光秀と荒木村重の痴情("侍のたしなみ")をひとつの軸にして、新解釈で描かれる、奇人たちの本能寺の変。

織田信長が、座興で命を弄ぶことに苦言を呈した明智光秀を蹴飛ばしながら言い放った「生
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セーヌ川の水面の下に(2024年製作の映画)

3.6

一線を超えた海洋汚染により突然変異したモンスターをもう誰も止めることはできない。

「クジラの保護に命をかけられる人はいる?」
「はい(子どもたちが口々に)」
「海を守ろうと決めた時 まず そう聞かれ
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デビッド・クローネンバーグのシーバース(1975年製作の映画)

3.5

クローネンバーグ監督の長編デビュー作。
最近、U-NEXTに見放題で追加されました。
同じくクローネンバーグの初期作の『ラビッド』も追加して欲しい。

モントリオール近郊のリゾートマンションを舞台に、
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オカルトの森へようこそ THE MOVIE(2022年製作の映画)

3.8

ドラマ版があるのを知らずに劇場版から鑑賞。

過去の白石作品の登場人物が出てきてファンにはたまらない。

特に、筧美和子のヤバい家を訪ねる序盤からNEO様(改め"ナナシ"さん)が登場するくらいまでが疾
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エルム街の悪夢2/フレディの復讐(1985年製作の映画)

3.4

前作の主人公ナタリーの家に越してきたジェシーが、眠ると憑依してくるフレディに悩まされる話。

フレディの大暴れよりも、美青年でキュートなジェシーと健康的に日焼けしたイケメンのロンの友情が良い。

20
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