アラシサン弐

ファイト・クラブのアラシサン弐のレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
4.0
映画の世界で下品とスタイリッシュが混ざると非常にアイコニックな映像になる現象に名前をつけたい。
画面に映るのは終始、男のむさ苦しい集団、痛々しい暴力、サイコな台詞、それでも目が離せない。何だこれ。

とにかく退廃的で倫理観ガバガバで、鑑賞中の感覚は「トレイン・スポッティング」観てるときに近かった。
なにか心の拠り所が無いと生きている感じがしない人達の、手段として暴力が存在してる哀れさがある。みんな別にサイコな訳じゃないのが滑稽でさえある。

冴えない男が世間にブチかます系の映画だけど、狂気的な面が徐々に垣間見えるという感じではなく、映像として存在しているっていうのが斬新だと思った。

ブラッド・ピットは人ぶん殴ってる時が一番カッコいい。
アラシサン弐

アラシサン弐