ふりーやー

ファイト・クラブのふりーやーのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
1.5
二重人格モノで、なんとなく生きてる私となりたい自分(本来の自分であってほしいもの)との狭間で、強く作家性とテーマ性が詰め込まれてる作品。
この監督の手法といえばそうなんだろけど、暴力が当然のものとして画面を埋め尽くす感じが好きな人には堪らんのやろな〜(アメリカ映画らしいと言えばそうなのかも)。暴力を暴力と見ず、内的抑圧の表現なんだと見れば普遍性も広がるわけやけど、やっぱなんだかな〜て感じ。だからアメリカ映画に多いマッチョイズムが合わないと言えなくもないんやけども🙁

言いたいことはそら納得だと強く頷くし、こういう映画観てみんなもっと考えて生きろ!とか言いたくなる側の人間やけど(評価高いのもそういう主張に納得してしまったり肯定する人が多いからやと思うけども)、ことこの映画に関しては解決の手段としての暴力のその先が自分の救済だけてところが気に食わんかった。外面性つまり現実での在り方を説いてるなら形骸化した共産主義のようなものだし、内面性つまり個での意識の変容でなら僕の思想とは違うから単に気に食わんということになる(笑)
どちらの立場でも強者の理論(マッチョイズム)だと僕は思うし、そうであるなら構造として上下/勝ち負けを避けることができない。今の世界はそうなんだと言われると返す言葉はないんやけど(笑)、ただ僕はどこまでも理想を語りたいので肯定できひんのですよ。
僕は作品には、現実を現実で描き出したことに悦になってるものより(ヒドい言い方😅)、現実から理想へと飛び出そうとする気概に賛辞を送りたいんです٩(๑`^´๑)۶
…とはいえ、変わらない世界に安住してる人にとっては、やはりなにか新しいことを生み出すその源泉にはなにかとてつもない破壊的なものを見てしまうのもまた真実なんかな。とかも考えたり〜〜〜(~O~)
こんだけ言いたいこと言ってボロクスに言っちゃったんで、感情的になってること多い気がするしまたちゃんと観ようと思いまーしたー
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