ぺんぎん

ファイト・クラブのぺんぎんのネタバレレビュー・内容・結末

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

爆発して崩壊するビル群を
花火のように見つめるエンド(笑)
ラストカットは瞬きしてたら見逃すわ。
「こんな映画真に受けるなよ」って
タイラーダーデンに言われてるみたい。

物質主義(IKEA)からの脱却&ブラピのカリスマ性がカッコよくて憧れそうだけど、
ほどほどに自己を解放していきたいなぁ。駆け巡るアツい内なるものの原動力スゴい!!

痛い痛い痛い(物理)なシーンも多いけど、
個人的には皮肉めいた【コメディ】にすら思える。
・タイラーが映画館のアルバイトでファミリー映画にほんの一瞬ポルノ映像を差し込む
・人の脂肪で石鹸作って百貨店に卸す
お茶目に描かれたクソシーンを愛さざるを得ない!ここがまたずっと効いてくるのよ!
起こった些細なことが、静かにダンパーペダル踏み続けて効果をもたらす感じ。ナレーション台詞も粋だった。

シャッターアイランドやスイートガールで
多重人格オチを何作も観ていたからか
中盤くらいには分かってしまったけど、
時代的にもきっとこれが先駆けだろうなぁ。
カメラを向いて観客に話しかける手法、
この時からあったんだなぁと思うなどした。

ワイルドでバイオレンスに見えがちだけど、
細かいところまでよく出来た作品だわ…。
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