RHibino

ファイト・クラブのRHibinoのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
4.2
殴り合え、生きてる痛みと共に。
現代の消費主義にも、強烈に殴っている素晴らしき傑作!

会社員、ブランド物、スタバ、IKEAと一見成功者に見えるが、
何かが満たされず、常に不眠症に冒される僕。
しかし、ふとした時に出会った、
自分の理想形であるタイラーと出逢い、人生が激変していく。

ダーク且つスタイリッシュな作風。
消費者として、ただ飼いならされる事への反抗。
生きてることを実感するために、あえて創る”痛み”。
そして、全て自分返ってくる、応報と責任。

「心配するな、これから全て良くなる。」
二重の意味で取れる、最後の終わり方も見事!!

公開されて約20年。
消費され続ける仕組みは、いつまで続くのだろうか。

いや、今後、このレビューすらも、消費され続けていくだろう。
終わらない消費と搾取。また観返して、生きてる実感を貰いたい。
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