ボーン

ファイト・クラブのボーンのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
4.5
【長かったはずの人生の持ち時間も、いつかはゼロになる】

*何度も何度も観た上で再レビュー

オチを知ってしまってから避けてた作品。しかし、観たら即ハマったのを覚えてる。これはそういう作品じゃない。

これはサスペンスじゃないし、騙すために作られたものじゃない。「どんでん返し」なんてどうでもいい。


これは男の人生の教科書的映画。
既成概念をぶち壊し、教訓を与えてくれる男、タイラー・ダーデン。
彼は過激すぎる。でも、現在を生きる我々に人生の意味について改めて教えてくれる。
「この映画は喧嘩や暴力に価値を見出す男たちの話だ」ていう評論もあるけど絶対違う。痛みを感じ死を感じて、本来の動物的な生き方を思い出せ、て意味だと思う。
お金や周りの環境に振り回されて自分の人生を棒に振るうなってことだと。

◯退屈な毎日、ただ消費する日常を過ごしている方へ。
◯高級ブランドものを買い集めて満足し、そのためだけに金稼ぎをしている方へ。
◯男らしさが不足している方へ。

映画的にも演出が斬新で、特にサブリミナル効果を使ったシーンは衝撃だったなぁ。プライムにあるおかげで何度も観てます。あそこまで過激に走る必要はないけれど学べることはたくさんある。そんな映画。
名言が多い…

人生は有限だ。今を生きろ。金や財産は重要じゃない。人は財布の中身でも、ファッションで決まるわけでもない。消費社会にのまれるな。痛みから逃げるな、噛み締めろ。お前はクズだということを自覚しろ。このまま死にたいか?自分が生きてることを証明しろ!
ボーン

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