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ファイト・クラブのkentaのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
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物質や理性が重要であり、計画性もある社会主義、それの資本主義に対する批判とは異なる。

動物的であること、暴力的であること、それらへの禁止によってなりたつ労働。暴力を解き放ち、楽しむことで、その禁止を破り、労働者達は自由へと向かう。理性を捨て、暴力に自分自身を委ねる。自由の国、アメリカ!!

そして無意味な破壊。彼らは革命を起こしたり、復讐をしようというのではない。そこに計画性や何かを勝ち取ろうとする意志はない。目的はなく、ただ、破壊するのみである。破壊のための破壊。それは過剰な富の蕩尽である。

バタイユ的な映画と感じた。
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