たむたむ

ファイト・クラブのたむたむのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
4.2
【700作め】メディア所有により再鑑賞

普段、余り節目とか気にしていないのですが、本作はオチ以外すっかり忘れてしまっていたこともあり、この機会にレビューを残しておこうかと。

人間の奥底に眠る欲望をフィンチャーならではのセンセーショナルな映像で描いた作品。世紀末に公開され、今でもカルトムービーとして高い人気を誇る。原作はチャック・パラニュークの同名小説。

『セブン』で虜になったブラピ×フィンチャーのタッグ作ということで、当時勇んで映画館へ足を運び、DVDも購入して以来…なので、たぶん観るのは3,4回めくらいかな。今回はスロー再生を交えつつ、少し時間を掛けて観てみましたw

改めて見返しても全く古臭さを感じない。ホント凄い。

しかも、この頃のブラピが最高にセクシーなんですよね。他のキャストも皆若く輝いているし、ノートンの演技力は流石だけど、残念ながらブラピにはインパクト負けしちゃってる感すらある。

クールなオープニングクレジットから、サブリミナル効果を多用した斬新なギミックなど、とにかくフィンチャー節が炸裂。
支離滅裂と捉えられがちなストーリー構成に関しても、緻密に計算されているのが分かるし、冒頭からこんなにも伏線で溢れ返った作品は、なかなか無いような気もします。

一方でバイオレンス描写や、ブラックかつクセの強い作風は好みが分かれそうな嫌いはあるものの、総じて高い出来栄えであることは確か。

エンドロール直前にも仕掛けがあり、一瞬映し出される映像には遊び心が垣間見えますw
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