ちはな

幸福の条件のちはなのレビュー・感想・評価

幸福の条件(1993年製作の映画)
4.0
「一夜を共にしてくれたら 100万ドルをあげる」

さぁ 奥さん どうしますか?
ビリオネアの素敵なおじ様からそんな提案をされたら・・・

ダイアナ(デミ・ムーア)とデヴィッド(ウディ・ハレルソン)は学生時代からの付き合い
親の反対をよそに駆け落ち婚したが その後もずっとラブラブなふたり
しかし 不況の影響で仕事を無くし 多額の負債を抱えるはめに

ここからの行動が ちょっと頭悪い感じ(՞ټ՞☝『ラスベガスで一攫千金』って 世の中そんな甘くないよぉ

案の定 すっからかんになったふたりの前に拾う神あらわる
ビリオネアのジョン(ロバート・レッドフォード)はダイアナに一目惚れしており なんやかんやでこの夫婦と仲良くなり いい雰囲気の中で冒頭の提案

「有り得ない 」「金持ちだからって 心は金じゃかえないわ」って夫婦はその場では突っぱねるけど ・・・

『愛してる』だけでは〈生活〉は出来ない
要は 『金』なんつったって金は必要
たった一晩のこと 済んだらふたりで無かった事にして 忘れてしまえばいい
だって 愛してるあなたの為に お金がいるんだもん

これって 馬鹿な考えですかねぇ?

相手が もっとチンチクリンでいけ好かないオヤジとかなら激しく拒否るかもしれませんが レッドフォードですからねぇ(そういう問題か)

「忘れたい」と言いながらも 完全にジョンを拒絶しないダイアナ(女はしたたかだって思われても仕方ない行動)
ダイアナを思うまあり ジョンとの仲を疑いまくるデヴィッド

私は デヴィッドに同情しまくりでした
結局 金か…金なのか?
ウディ・ハレルソンが こんな普通の人やってるって所もなんか新鮮

夫婦に必要なのは 忘れることじゃない
受け入れて 許すこと

見方によっては 三人とも馬鹿だなぁで終わってしまうと思う
でも 私は それぞれの想いに共感出来てしまって 切なかったり ほっとしたり
ちはな

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