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みなさん、さようならのvivoのレビュー・感想・評価

みなさん、さようなら(2003年製作の映画)
3.0
「まるで生まれた日と同じように無力だ。死ぬ意味が見つけられん。見つけなければ。そうさ、なんとか、見つけなければ。」
「執着しているのは、現実じゃなく、過去なのね。」

死を受け入れるなんて、難しいに決まってる。最期に囲まれる現実こそ、自分が生きた過去の意味。その、最期の現実を幸せと思う時、全ての過去が肯定され、自分にとって間違いの無い「生」が初めて生まれるのかもしれない。「今日は、死ぬのにいい日だ」という詩を思い出した。

主人公の死をきっかけに、ひとつの「再生」があるあたりが温かい。
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