原作は新聞での連載で読んだけど、映画はやっとレンタルして観ました。
田舎の閉塞感、地位格差、都会の匿名性とかいろいろ炙り出され絡み合ってくる。
そしていっぱい悪人が出てくる。
悪徳業者や取材陣、遊び人の女やボンボンの大学生、肉親ですらも…。
妻夫木だけがこの悪人たちの中にカッとなりキレてしまう。
結果として悪人が犯罪者になってしまう。
樹木希林、榎本明の親としての思いが複雑。
深津絵里の虚しい日常から危険な出逢いにハマって行く様がほんとうの愛情なのか、現実逃避なだけなのか？
最後まで見ても心晴れない。
でも、展開もグイグイと入り込んでしまってとても良い映画だと思う。
