設定とストーリーの既視感がどうしてもある。愛した人が悪人だったらっていうテーマでいくと「怒り」の方がよっぽど説得力があり胸に来たかな。
孤独から逃げたくて誰かの愛を求める故に惹かれ合ったというのはわかるけど、出会い系でたまたま出会ったばかりの2人がそこまでお互いを好きになる描写が見えず理解できなかった。
最後、首を絞めた理由が本気で解らなかったのだけど、結局彼は世間が言うように悪い人間だったってことを匂わせたかったんですかね。でも彼の可哀想な生い立ちを散々描かれた後だと妻夫木くんはどうしても悪人には見えない。この映画の描き方だと悪いのは完全に岡田将生と満島ひかり（笑）あと考えられたのは深津絵里を自分から解き放つ意味で締めたのかなと思ったけど、警察に止められても本気で締めすぎててそれも違うか、と思った。よくわからなかったな〜
ただただ樹木希林さんの演技に驚嘆。終始、佇まい表情全てにおいてあのお婆ちゃんっぷりが素晴らしいけど記者に追われてバスに乗り込み一息つくところの表情が本当に素晴らしい。
満島ひかりのウザキャピ女っぷりも見事でした。
