毛と毛の間の空気

悪人の毛と毛の間の空気のレビュー・感想・評価

悪人(2010年製作の映画)
3.3
8年前の映画。
8年前。

妻夫木聡程、世間でかっこいいとされている男性が若さまで持ち合わせているのにも関わらず。
中途半端な汚く黒髪が混じる金髪と、黒々とした眉毛、中途半端にボサボサまで行かない伸び方の髪とだらしない服装で、
立派に小汚い何処にでもいそうな、いや、パチンコ屋にいそうな若者が出来上がってまして。
そこにびっくり。

小汚い格好をしていても何故か様になってしまう、【味】は才能だなと思いながら鑑賞。


綺麗で純粋な人、真っ直ぐな人、頑張っている人を前にすると、なんとも言い切れない自分の駄目さや小物感を感じる感覚。

しかしそれもこれも歩んできた人生の結果が目の前に転がっているだけ。

【大事な人はおるか?
その人が幸せそうにしているのを想像しただけで嬉しくなるような。】



個人的に、
出会い系サイトを利用する人は、
欠落している人だと思っています。
人として欠落している人同士が知り合う場所。
今は時代が変わって感覚も違うのかもしれませんが。

落ちたとしても出会い系サイトの世界には助けを求めない側です。
だからこそ、負の連鎖のように見えてしまうストーリーでした。

配役は、多分完璧と言っていい程に、
各役にぴったりと合う役者さん達の技量を感じました。
満島ひかり、こーゆー軽い女の役ピッタリきますね。