y

森と湖のまつりのyのレビュー・感想・評価

森と湖のまつり(1958年製作の映画)
3.0
自らもアイヌの純血を誇り、アイヌのためにお金を集めて回り、食料などを提供してはビヤッキーと呼ばれて彼ら彼女らから親しまれている高倉健。序盤は彼の人となりと彼を取り巻く人間関係を、東京からやってきた女性画家が本人不在の中でインタビュワーのような形で掘り下げていく、というよくある形式で展開される。中盤からは、似た見た目をしながらも全く違う扱いを受けるアイヌ先住民とシャモ(日本人)との隔絶とがより明確に顕われる。2人のラブロマンスで大衆化を目指しているが、重い話であることに変わりはなく、なかなかロマンス映画だよとオススメはしづらいかな。アイヌの血を引く美人娘の肌の色を絵の具でどうしても表現できない、という画家ならではの葛藤の描き方が面白かった。
本題とは関係ないけど、デカい声で喚きたてたり子供に怒鳴り散らしたり、この時代はジジイ達がウザすぎてヤバイな。アイヌの誇りや純血・歴史の重みなどは怒鳴り声からは伝わってこなかった。
y

y