多くの展開があるもののそのどれもが凡庸で良くも悪くも当たり障りのない作品だった。CGのクオリティは高いです。映画というよりリミテッドシリーズっぽさがありました。
アカデミー賞受賞したのは、西部劇でアカデミー賞会員のおじい様方にウケが良かったからなんだと思います。映画としては凡庸でした。色々なイベントがありながらも、胸が高鳴るようなことは無かった。
水探し西部劇、弱い主人公が不当にもヒーローに祭り上げられる王道ストーリー。何より良いのは登場人物が全員動物というところですね。見た目だけですぐ誰か誰なのかわかりやすい、人間ばかりだとそこの判別が難しい場合もあるので視聴者に優しい。
また映像が良いですね。CGのクオリティが高い。この映画の魅力のおおよそはこれ。派手なことをしていても魅力のないシーンは確かにありますが、わずかながら良いショットだなというものもあるというところです。例えば、開始1時間のコウモリの飛行戦闘シーン、飛行モーションがとにかく巧い、そして1時間21分頃のタイムラプス映像からの砂漠の放浪。この2点が特に好きでしたね、
お話としては王道なのですが、正直あまり映画らしさといいますか、行き当たりばったりなんですよね。それでいて多くのイベントがさほど面白くない。色々あったら物事が解決したりする、主人公のはったりもよくあるもので、全体的に凡庸さが漂います。
【総評】
話はそんなですが、割と映像の力がそれなりにあって良かった。好きなシーンが2シーンあり、それで満足度が高まってしまった。
追記:終盤でイーストウッドっぽい人間が登場してきましたが、オマージュなのでしょうか