はちみつレモン

パリ、18区、夜。のはちみつレモンのレビュー・感想・評価

パリ、18区、夜。(1994年製作の映画)
3.8
狂気なはじまり。パリ、18区で。若い女性と、罪を犯した男の話。

物語は、淡々と進んでいく。戻ることはできない。そして出来事は過ぎ去る。人々もすれ違っては、通り過ぎる。

みんな映画で時間を過ごしながら、去っていく。


2023.02.08 2回目鑑賞 ★3.5→3.8

2回目でやっと、物語を鑑賞できたように感じた。

みんな、いつしか子供だったことも忘れてしまう。
老婦人殺しは子供には優しい。

自分から一生抜け出せない、ジレンマ。
決して交わらない、いじらしさ。

映画の描き方というものを、根っこから教えてもらった気がする。

「うんと悪い子なさい。」

男は悪くなかった、女も悪くなかった。
そうさせた街だけが悪いのかもしれなかった。

忘れたくても忘れられない映画。