「生きているのは、大人だけですか」というキャッチコピーがなんかハマらないのはなんでだ
誰も知らないのは子供たちの存在じゃなくて子供たちが何を感じて、何を考えて生活していたか、本人たちも気持ちに整理がつくような余裕がなかったんじゃないかと
大人たちが知らないだけじゃなくて子供たち本人も知らない何かを描いている作品なんだと勝手に見ていた
父親が放棄して母親が負担を抱えきれない、そして長男に押し付けるという構図がその次を予測させたけど、長男が諦めることは無かった...それが長男は正しいことをしたと言い切れないのが切ない
だれが悪いかも、怒ればいいのか、悲しめばいいのか、どんな感情を持って観ればいいかも分からなかったという状況が子供たちの受け身で柔軟な生き方に重なっていった気がする。
しげるがプランターを落とすシーンと土をかぶせた後手を握るシーンがとくに美しかった