このレビューはネタバレを含みます
映画を通して、部屋の状態や身なりなど生活が変わっていく姿が苦しい
直接的に映す訳じゃなくて、匂わせるような撮り方をしているから余計苦しくなる
4人の子ども達は何も悪くない
4人の子ども達がこんな生活ながらも一生懸命生きていて、少しの贅沢や遊びに喜びを感じて笑顔になったりしてギリギリの生活だからこそ兄弟同士の絆や愛が見えた
他の人は不幸に映るかも知れないし、かえってそれが悲しくなる事でもあるけど、この生活で生きてきた子ども達にとっての日常の幸せみたいなのを見れて物凄くリアルだと思った
こういう事件がなくなる事を願う
実際こういった子どもが自分の近くにいたとしたら助けたい気持ちになるけど、多分私は現状「知らない」側でこういった生活があっても、戸籍があって義務教育を受けてきた自分達と「普通」に対する乖離が生じていてどこまで本当に向き合えるんだろう
向こうから助けてという声が無いと知らないまま見向きもできないのが実際の所であり、この映画のタイトルにもなる
同情するだけじゃなくてこういう映画がある事で「知らない」事じゃなくなればいいなと思う