Riri

誰も知らないのRiriのネタバレレビュー・内容・結末

誰も知らない(2004年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

目を背けたくなるような身体的虐待はないけれど、だからこそゆっくりゆっくり壊れていく様子が時間をかけて描かれて、子供目線の気持ちの変化、環境の変化が繊細に伝わってくる。

家族を守らなきゃいけない気持ちと自分自身の楽しみを優先したい気持ち。葛藤があって当然だよなぁと。

「子供は無条件に母親を愛する」っていう言葉を聞いたことがあるけれど、その様子を色んな角度から見た気がした。
母の帰りを待ち、全てを受け入れられない妹や弟に対し、だんだん母への期待が薄れていく長男。
私も長女として少し共感できる部分はあった。
だけど、私は20歳を超えてやっと親との関係を整理し始められた。
あんなに小さいのにと思うとやりきれない思いが募る。
Riri

Riri