突然母親が失踪した子供達が生き延びようとするお話
是枝監督のトーク付き上映にて。
凄すぎて圧倒。噂には聞いてたけど徐々に限界に近づいていくのに抵抗せずに受け入れようとする様がかなり心に来る。基本ドキュメンタリータッチでカメラを子供達と同じ視点に立たせるものの、要所要所で突然劇映画的なショットが挟み込まれてそれがより悲壮感を醸し出している。キャリーケースから子供が出てくるオープニング、ドア越しに母が近づいてきていることがわかる足音、椅子の上に立って花に水をやる動作、受話器を持った長男と遊んでいる三人が画面に収まったショットなど一つ一つの描写と演出がかなり丁寧で、ドキュメンタリータッチの中に程良い作為性が感じられるのが見事。
監督のトークの内容もまた良くて『誰も知らない』のタイトルからメイキングの裏話とYOUの演技の凄さまで話が広がってかなり貴重な機会だったなと...
あと海外でのエンドロール最中のYOUの話は聞いてたけど、確かに絶妙なタイミングでYOUが表れてウケた。確かにand you...じゃん。
