1954年 佐藤武監督作品 88分。雲の上の裁判所、殺人を犯したと早合点して自殺した圭太(榎本健一)の過去の記録映像が流れる。サーカス🎪の呼び込みをしていた圭太は、薄幸の少女ユキ(若山セツ子)と出会い、所帯を持って赤ん坊も授かる。健気なユキは内職もして家計をやりくりするが圭太はなかなかまともになれす、金が入るとすぐに飲んでしまう。そして金に困って泥棒騒ぎの挙げ句自殺してしまうのだった。ちょっと切ない人情喜劇。若山セツ子の可憐さよ。

記録

たまたま行ったブックオフで中古DVDを見つけたので買って観てみた。
清川虹子団長のサーカス団に勤めるエノケン演じるダメ男が主人公の、ある意味ファンタジー作品。若山セツ子演じる幸薄娘との出会い、なぜしくじって死んだのかを、益田喜頓・丹下キヨ子・三木のり平がいるあの世の裁判所で語り出す。終わり10分のエノケンの演技が良かった。