マルちゃんフランキー

気狂いピエロのマルちゃんフランキーのレビュー・感想・評価

気狂いピエロ(1965年製作の映画)
4.9
理論を駆使して、映画を作っても面白い映像が撮れるとは限らない。結局、体系的なものでは測れないのが映像の面白さ。宮崎駿なんかはそーゆーところが抜群に上手い監督、アニメーターであるとつくづく思うわけです。しかしゴダールに至ってはその映像の内在的面白さを完全にぶっ壊しにきているのがよくわかりました。しかしそのやり方が斬新なカット、彼独特な撮影、編集によって成し遂げられている点が彼がゴミ映画を作る監督ではなく、映画の革命児たる所以なのではないでしょうか。映像とは昔から決まって、現実の再構成かつ脱構築の歴史ですが、彼の場合はそこを歪曲させつつも、さらに一段飛んで新たなテーマ、映像の面白さとは、、、を突き詰めていっているように私には感じました。そういう意味においてゴダールの凄さを実感しました。本日を持ちましてゴダール解禁です👏


感想が難しい。つまんないし、面白いし、画期的だし、皮肉だし、、、(挙げればキリがないです)
ここまで感想を出させてくる映画もなかなかない。今まで見てきた映画を完全否定された気分。

今日、映像課題の発表があって、中々攻めて作ったつもりだったんですけど、これには敵いませんね。いやーちょっと尖りすぎ。気狂い。