気狂いピエロの作品情報・感想・評価

「気狂いピエロ」に投稿された感想・評価

劇中でベルモンドが映画館で寝落ちするシーンがあるけど、つまらん映画は寝てていいんだというゴダールのメッセージと受け取り、新宿のミニシアターのど真ん中でうたた寝してしまった。ラストシーンもこいつアホやとつぶやき、アンナ・カリーナいい女だったな、感想その程度でいいんじゃないかな。盟友と訣別した話は有名だけどそのトリュフォーの方が面白いよな。あくまで私見。
4

4の感想・評価

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こんな映画観たことない。
映像も音も思いつきのように繋げられているのに飽きずに観ていられた。
全体を通して「色」が多く出てきて、それだけで綺麗な映像が浮かび上がる。
人生は物語とは違って論理的に整っていないということを表したような内容が、言葉と色で鮮やかに撮られている。
二人の会話が詩的でおしゃれすぎる。
映画内で観客についての台詞や、観客に語りかけるような台詞があって作り物だということがわかるシーンがあるのが面白い。
繰り返しが言葉にも映像にもいくつかあった。
何も考えずに観ちゃったけど普通に楽しめたな。こんな色の使い方もいいね。
フェルディナンのアメリカ人モノマネが雑で笑う。思い出した時に見たくなる思い出の映画。
ラストシーンの崖はアニエスとJRの顔たちところどころにも出てたよね?
紫煙

紫煙の感想・評価

5.0
仏:Pierrot Le Fou
英:Pierrot The Madman
日:気狂(きちが)いピエロ

映画の冒頭で、フェルディナン(ジャン=ポール・ベルモンド )が朗読する美術評論は、そのままこの映画のことだろう。


晩年のベラスケスは
事物を明確には描かず
空気や黄昏の色で対象を描いた

背景の影や透明感
きらめく色調で感動させた

それが沈黙の交響曲の
目に見えない核だ

もはや彼の世界は
浸食し合うフォルムと
色の不思議な交感だけ

それはどんな障害にも邪魔されず
ひそかに絶え間ない進歩を続ける


何かを見てキレイだと感じ、そのキレイさをどうにか言い表したいと思う。キレイを美しいと言ってみる。美しいを「美」と言ってみる。「美」を「醜」と対比させてみる。

「醜」があるから「美」があると落ち着いてみる。けれどそれではすぐに物足りなくなって、やがて「醜」のなかに「美」があることを知る。

そして、そのときの「美」は、はじめに思ったキレイと矛盾していることに気づく。でもその矛盾は、単なる食い違いとは異なり、一本の線で結ばれた緊張関係なんだと気づく。

やがて数日が経ち、その緊張関係も自明のことになってくる。だから次は、その緊張関係をバラバラにほどくことにとりかかる。

バラバラになったものを再統合しようと思ったときに、論理やテクノロジーや自意識やオカルトなどが浮上することになる。

ではその先にあるものは? 20世紀のモダニズムは、そのことに回答を持たなかった。私はそのように理解している。

映画のラストで朗読されるランボーの詩は、そのことを物語っているように思えてならない。


また見つかった、
何が、永遠が、
海と溶け合う太陽が


自ら巻いた爆薬で誤爆してしまうフェルディナンもまた、ゴダールの自意識の果てなのだろうと思う。

21世紀に入り、2001年に生まれた子たちも18歳になる。新世紀の恐るべき子供たち(アンファンテリブル)は何を感じているのだろう。

この映画を久しぶりに観て、もう20世紀じゃないことを思う。私の影は、どちら側に伸びているのだろうと。
nivnoriki

nivnorikiの感想・評価

4.3
2018年鑑賞。
また見つかった!何が?永遠が 太陽と共に去った 海が
Haruka

Harukaの感想・評価

3.3
詩の朗読に音楽と影像をつけたお芝居のよう。男女の噛み合わなさがじわじわくる。
おもしろくはないけど飽きずに見られた。
ちょこちょこ印象的な部分があるからだと思う。
終わり方は派手で地味でなんか好き。
ic

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3.6
やっとみた。映画館で定期的にやっているこの映画はずっと気になりながら手にとらなかった作品。

無茶苦茶な設定だけれど(当時はこういうこともあったのかな?)、男と女の視点が物凄くしっくりきてしまい、同時に悲しくも思えた。

赤と水色とホワイトを基調としたファッション、インテリア、景色の世界観はとっても素敵。アイデアが広がる映画だった。
会話がオシャレすぎてワロタ
自転車乗れるようになる感覚で理解したい
こりゃすげえ映画だわ。即興劇にすることで、無茶苦茶にイメージが散乱させたのか、それとも元々監督の中である程度の構想があって全てはつながっているのか。いや、たとえその場の思いつきで進めていったとしても、この映画はキャストやスタッフ、ゴダールらの手によって生み出されたのであり、混沌としたものであっても各要素は論理ではないところで繋がっているのだ。人生は論理的ではないのだ。この映画も然り。
言葉と知識を信じた男の哀れな結末。男が女に投げかけた言葉とは自分のことだった。
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