OSHO

気狂いピエロのOSHOのレビュー・感想・評価

気狂いピエロ(1965年製作の映画)
4.2
タイトルは昔から知っていたけど、初鑑賞。
『きちがいピエロ』とは過激なタイトルだけど、過激というよりアヴァンチュール。凄く自由な映画。

自由で、自分勝手で、他人なんかどうでもよくて、暴力的で、でも、芸術は好きで、文学も好きで、オシャレで、
私の勝手にイメージしているフランスのすべてのような映画だった。

1965年の公開当時、この映画を観た日本人はフランスの自由さに憧れたでしょうね。

1965年制作とは思えないほど、映像の感じが良い。ストーリーなんてどうでも良い…突き放した感じも個人的には好き。
一歩、間違えれば駄作になっていてもおかしくないのに、名作に踏みとどまっている感じも良い。

倦怠期の夫婦の夫。夫は参加したパーティーから若い女を連れ出す。若い女の家には男の死体が転がっていた。その死体を無視してストーリーが進む感じも好き。
その後、男と女は殺人を含む犯罪を繰り返しながら、逃亡する…といったストーリー

この手の映画はハッピーエンドでは終わらないものだけど、この映画の終わらせ方は特に好きでした。
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