ゆう

気狂いピエロのゆうのレビュー・感想・評価

気狂いピエロ(1965年製作の映画)
2.5
ゴダールを学ぶために鑑賞。
この作品をきちんと理解するには、映画史や監督と女優の関係性まで掘り下げる必要がありそう。

脚本は存在せず、場面ごとに即興演出で作られたという本作。意味がありそうでないシーンや絵画や詩の引用が多く、ジャンルもごった煮状態。それでもこれだけ惹きつけられる人がいるというのは、監督の『芸術的センス』が飛び抜けてると言うほかない。

観ていてなんとなくハネケ監督の『ファニーゲーム』を思い出したんだけど、それは監督が鑑賞者を試しているようなおちょくってるような、観てるこっちが道化と化してしまうのをニヤニヤと眺められているような…そんな感覚がしたから。

特に面白いとは思わない。だけど、映画好きなら一度は観ておいても損はない。そんな映画。
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