この作品を、ゴダールを、はじめて観たのは深夜の映画枠で、毎日のように夜更かしをしていた祖父と一緒に観たことを今でも覚えている。
私はまだ中学生で、この当時60s-70sのトレンドリバイバルど真ん中にあり、雑誌にはレトロフューチャーやフレンチポップ、ヌーベルヴァーグだの呼ばれている映画監督や女優たちが原色と共に特集されていた。
アンナ・カリーナの可愛さにすっかり心を奪われ、当たり前に憧れて、赤と白のボーダーワンピースを真似をしたりもした。
(そういえばアニエスベーがいつぞやのコレクションで彼女出演作の衣装オマージュしていたの可愛かったな。オマージュというか再現か…)
田舎で育った私は、ハサミで刻まれてゆくはじめて観るこの映像に衝撃を受け、
訳もわからずこの衝撃を引きずったままの20年を過ごし、休館直前ユジクでのスクリーンにて再賞しました。
ワードローブと車の赤、海と空の青、まっさらな白、
そして永遠。
わたしの中で、彼女はずっと生きている