アンナ

許されざる者のアンナのレビュー・感想・評価

許されざる者(1992年製作の映画)
2.9
クリント・イーストウッドがメガホンを持ち元殺し屋の老いぼれとして主演する姿はかつての古き良きアメリカの西部劇を愛した人達にとっては感慨深いものがあった作品だと思う。
しかし、とても地味、クリントもモーガンフリーマンも元殺し屋というよりやっぱり優しいおじいちゃんに見えてしまう。そこのギャップがしっかりと演出で描ければよかったのだが、それぞれの演技に頼ってしまった感がある。ジーンハックマンの保安官も本作品の敵役としては少々良い人すぎる気がする。そこの勧善懲悪に割り切れない人間模様の複雑さを描きたかったのかもしれないが、いささか見るものの共感を得づらい作品だったのではないかと思った。
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