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許されざる者のhzのネタバレレビュー・内容・結末

許されざる者(1992年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

途中入り込みすぎて気づいたら口開いてた。
イーストウッドはじめ連続で転んでてえ、大丈夫かなと思ったけどそんな前半の主人公からは想像つかないほど後半にかけてものすごく漢を感じた。めっちゃ老いを感じる役なんだけどこれ30年前かあ

『許されざる者』これは誰のことだろうと観終わった後に投げかけてくるようなタイトルも秀逸だし、クリントイーストウッド曰く「最後の西部劇」だが、この「最後の」にもふさわしいといえるようなストーリーだった。

ジャンルは西部劇だけど西部劇らしさの逆をいく感じがありかなり深いところまでの心情を表した人間ドラマになってた。
相棒の2人もかなり印象に残ってる。モーガンフリーマン演じるネッドが殺されてしまうのは物語だけどものすごく悔しかった。キッドもはじめちょっと嫌な若造やなって思ってたけど木の下で座ってたあのシーンはかなりぶわっときた。
足を洗ったかつてのアウトローが主人公ってこととか人を殺した時の後から込み上げてくる感情とかに焦点があてられてるところとかも、ちょうど西部劇ではあまり描かれない部分って感じがした。ひょっとして他の西部劇のアウトローたちも映画で描かれぬ所では実はこんな気分なのかなとか想像してしまった

随所に登場する酒はかなり印象深いものであり心情や人物描写にかなり奥行きを持たせてたなあ。
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