さーすぃ

許されざる者のさーすぃのレビュー・感想・評価

許されざる者(1992年製作の映画)
4.3
とにかく難しかった!許されざる者は誰のこと?キッドはなぜ〇〇のために殺しによる賞金稼ぎという手法をとった?視力が悪い人は働けないといった社会背景があったのだろうか。なぜ主人公は幼い子供を置いて、妻の慈悲の心を裏切る形で賞金稼ぎに行かなければならなかった?養うためにお金が必要なのはわかるが…。

西部劇には詳しくないが、本作は「ガンマンが悪党をやっつけ、美しい女性を助け、ヒーローとなる」という西部劇の基本的な流れに一矢報いてるらしい。確かに、結果として人を助けていても、ガンで悪人を殺すという行為は倫理的に「許されざる」行為である。作中でも、主人公自身が地獄に堕ちることを理解しているシーンなど、殺しは悪であることを強調している描写がしばしばあった。また、保安官さえも暴力を楽しんでいるような描写や、暴力や殺人が新たな暴力や殺人を生むことなど、言語化が難しいがダークな部分が終始克明に描かれているなという印象だった。

ラストの"〇〇〇〇と〇〇に捧ぐ"というのがジーンときた。

十分に理解できず悔しいが、解説などを見て、もう一度鑑賞したい。傑作だった。
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