ルヤーナ

許されざる者のルヤーナのレビュー・感想・評価

許されざる者(1992年製作の映画)
4.8
35mmフィルムで。孤高の傑作。改めて見返すと2人のうち1人は殺されるに値しないんだよな。それは絶対意図的に脚本がそうしてる。娼婦が完全にスキニーの所有物として扱われていて、彼女たちが搾取されているのは間違いないのだが、デライラの顔の傷がかなり誇張されて伝わっているなど、ストロベリー・アリスも勇みすぎてはいる。それで結果的にネッドまで死ぬことになったわけだし。しかし、本当に殺すの?とか実は当人のデライラは復讐を望んでいないように匂わせつつ、ラストイーストウッドを見送るときに微笑んでいるなど、かなり微妙な感じである。そういう錯綜ぶりも込みで比類なき傑作。