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怪猫有馬御殿のmitakosamaのレビュー・感想・評価

怪猫有馬御殿(1953年製作の映画)
3.1
デアゴスティーニで初鑑賞。
入江たか子の化け猫映画第二弾。50分程度の中短編だけど盛り沢山。特に特撮的な見どころが多くてウハウハだ。

今作は大奥が舞台。新参のおたき(入江たか子)が将軍に寵愛されるが故、めちゃ虐められる。
ネチネチ言葉攻めされたり、言いがかりをつけられたり。
挙げ句の果てに丑の刻参りまでされる。しかもバレそうになると逆ギレされ罪をなすりつけられそうになる。酷いなぁ。

結局おたきは自害に見せかけて殺されちゃう。
そしたら愛猫たまが血を舐めますよ。

そこから怒涛のように呪い殺される。尺が短いからポンポン死ぬ。
お約束の猫招きで操る演出もある。

今回怖いのはさ、殺した女中も化けて手下の様に殺しを手伝うんだ。生首が飛ぶ合成が特撮見所。

更にサムライ相手の大立ち回り。セットで火の見櫓が組んであるし、しかもアップ用に頭頂部の見張り台は別に作ってる。豪華だなぁ。
火の見櫓の立ち回りは、まるでノートルダム・ド・パリやオペラ座の怪人みたい。

しかし、入江たか子の豹変ぶりは凄い。化け猫化したら別人の様だわ。
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