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BULLY ブリーのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

BULLY ブリー(2002年製作の映画)
4.0
南フロリダ。ボビー(ニック・スタール)と幼なじみのマーティ(ブラッド・レンフロ)は、一見仲良しだが、実はボビーの一方的な権力に支配されていた。二人はアルバイト先のスーパーでスレンダーなアリ(ビショウ・フィリップス)とふっくらしたリサ(レイチェル・マイナー)をデートに誘う。リサはマーティと結ばれ、アリはボビーと関係を持った。だがやがてボビーは、アリやリサにも暴力を振るうようになる。耐えかねたリサが、ボビー殺害計画を発案。アリのヤク中のボーイフレンドであるドニー(マイケル・ピット)やアリの友人ヘザー(ケリ・ガーナー)、リサのいとこのデレク(ダニエル・フランゼーセ)らも巻き込み、計画はどんどん現実味を帯びていく。ついにはプロの殺し屋カーフマン(レオ・フィッツパトリック)をも引きずり込み、いよいよ計画実行。皆でボビーを川までドライヴに誘い出し、マーティがナイフでとどめの一撃を加えた。しかし殺人を犯したあと、彼らは徐々に冷静さを失い、不安を増幅させていく。結局、警察への匿名通報によって、7人の殺人者は逮捕。それぞれに重い刑が言い渡されるのだった。
1993年に全米を震撼させた「ボビー・ケント事件」を元に映画化。
マーティとボビーを中心とした家庭や学校でのうさを、ドラッグやセックスやバイオレンスやビデオゲームで晴らし、自分の欲望のことしか考えられない激安人間の刹那的な青春模様。
高校中退して将来に希望を持てないマーティや過干渉な父親に支配されている苛立ちをマーティをいじめて晴らすボビーやマーティの子供を妊娠しても子育てすることなんて頭にないリサなど、短慮で後先考えられない激安な若者の苛立ち。
ファミレスで犯行計画を話し、ギャング気取りのチンピラに助太刀を頼み仲間内で殺害、事件が露見することを恐れて自ら事件を仲間や親に告白したり死体をちゃんと始末しないなど、脇の甘過ぎる穴だらけの犯行計画。
若者の刹那的な青春を描いたクライムサスペンス映画。
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