法月

股旅の法月のレビュー・感想・評価

股旅(1973年製作の映画)
3.8
今日も新作観る時間無かったので、過去に観た映画レビュー。

これ、日本版アメリカン・ニューシネマだろう(変な呼び方ね(。-∀-))。

百姓として生きるのが嫌で、渡世人となる若者三人。
で、この三人、めちゃカッコ悪い。生きるってことはカッコ悪くてマヌケなことの連続だ。
けど、それをまんま描くことがカッコいいのよ。それがニューシネマよ。

主役はショーケン。
そういえばショーケンの「傷だらけの天使」も、カッコ悪いことはなんてカッコいいんだろうドラマだったね。

監督・市川崑、脚本・谷川俊太郎。

そうか、市川崑といえば「木枯らし紋次郎」が先にあったね。
紋次郎もそれまでの時代劇ヒーローとは明らかに違うダーティーヒーローだったけど、やっぱりヒーローではあったよね。
メチャ強かったもん、負けなかったもん。

「股旅」の三人は情けなくなるほど弱いしカッコ悪い。
けど、そこがいいのよ。

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