狂王キシリトールヴィヒ2世

股旅の狂王キシリトールヴィヒ2世のレビュー・感想・評価

股旅(1973年製作の映画)
5.0
愛すべき珍獣、渡世人の生態。なんか抜けてるしコメディかと思って見てたからこんなに切ない気持ちになるとは思わなかった。斬り合いの迫力、剣の素人という設定だからこそ、この泥臭さ、それがいい。市川崑作品の夜ってかっこいいんだよね。くらくらするほどかっこいい画が、特に後半。じわじわ笑いありじわじわ涙あり。時代劇ってどのシーンにも死とか今生の別れが潜んでいるところが魅力な気がする。この映画最高。