夢を見続ける男を主人公にした作品。
モデルの動きをカメラで撮影したものに、アニメーションを被せる、『ロトスコープ』という手法を使っているそうな。この映画、画面がゆらゆらと揺れ動くから、観てるとクラクラしちゃう。まぁその不安定さや、場面によって絵のタッチを変化させることで、夢世界を効果的に表現してるんやろかな。
ストーリーはほぼ皆無。主人公の前に現れる人物たちが『人生』や『時』、『夢』などについての考察を喋りまくる。哲学的な小難しい台詞の濁流をただただ受け止め、俺の頭の中の情報処理は追いつかない。
なので、鑑賞後は頭の中がモヤモヤするけど、時間を空けて再鑑賞したい、とは思える。これはクセになる作品。