RIO

ウェイキング・ライフのRIOのレビュー・感想・評価

ウェイキング・ライフ(2001年製作の映画)
4.2
☆夢追い人は追放された

リチャード・リンクレイター監督の
*すべて頭の中で起きたと思われることを
どうやって映画にするか* の挑戦

Sony TRV900sとPCIカメラで
実際の俳優を撮影・編集
そのフィルムをペイントする
30人以上のアニメーター各々がシーンを
解釈して創作するせいか感覚が近い
イーサン・ホークも出てくる
アニメーションでもカッコいい

哲学的な言葉や生きていく上での意志
人類・科学の進化のパラダイムの
周期は短くなっている
アナログとデジタルの結合
不完全さは創造を生む
自由意志と全ては物理法則に従っているなど
夢のなかの彼はそんな話を聞いている

映画は現実を再生している
瞬間から生まれてくるもの
そして瞬間はすぐに埋没していく
この瞬間を感じようと
ジーッと沈黙する
という話が面白かったです

感情や考えても答えのない
捉えられない概念がかなり凝縮
それが窮屈しないのは
ポップな印象が強いから

ゆらゆら揺らぐ覚めない夢
床もテーブルも波に揺られてる
ポコポコしたキャラが黙って
窓際を横切ってゆく

否定を前提に探求はできない
否定は我々の意志を無に向かわせる
一度 何かを肯定すれば無は有となり
それは限りなく広がっていく
肯定するということは
全ての存在を
認めるということなんだ
Otto Hofmann

夢で見たものを否定できない

部屋のスイッチをOFFにして
電気が
消えなかったら
まだ夢のなかだよ
RIO

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