RIOさんの映画レビュー・感想・評価

RIO

RIO

フレンジー(1972年製作の映画)

3.7

女の直感は科学捜査より鋭いのよ

冤罪で捕まった男は運が悪いのにも程があると思ってたけど絶体絶命の窮地から抜け出そうと全くじっとしてないことが彼を悪い方に悪い方にしか持っていけない酷い時間
ラスト数分
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トスカーナの小さな修道院(1988年製作の映画)

3.7

全く知らない土地に住む人達ばかりなのに全く違和感なく見れる日常 美しい

多少の編集もあると思われますが 
グレゴリオが聴こえてくる毎日

とらんぷ譚(1936年製作の映画)

3.9

お爺さんの採ってきた毒キノコで家族11人全員死んじゃったっていう出だし もう笑っていいのか泣いていいのかわからなくなるくらいの勢い
ビー玉が欲しくてレジからお金を盗んだ罰として父親からご飯抜きにされた
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フランケンシュタイン(2025年製作の映画)

3.9

真っ赤なオーガンジーが靡いて目に染みる
凄い憤りにある深い孤独

不死身で力を持っていても自分には何も出来ないと言うフランケンシュタインの人格がヴィクターを越えています 

ジョン・ミルトンの「失楽園
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トロン:アレス(2025年製作の映画)

3.8

面白かったぁぁ
Nine Inch Nailsのサントラも良かったです

食べない飲まない頭が良いから無敵なアレス
髪型が金髪になってたのが不思議
他にも色々と不思議だと感じる理屈があるけど圧倒的な光
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ハードラック(2018年製作の映画)

3.0

無闇に他人の人生を操っては悲劇にしかならない 無責任な占い師は怖い🔮 言葉は重いと痛感します
全然笑えなかったけど これはコメディとして受け入れないと酷い作品かもしれない

ちなみに占いは聞いてもす
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フリー・ファイヤー(2016年製作の映画)

3.6

みんなしぶとく死にそうで死なない
あー死んでしまったと思ったら生きてたww

一触即発で始まった撃ち合い
それぞれが何を考えてるのか分からない
つまんないことで死闘しているのは承知してても止めるに止め
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Warmth in a Puddle(2024年製作の映画)

3.0

夢から夢に渡り歩いて
もう目が覚めることはない

深い眠りの保存された深層心理

ストレンジ・ダーリン(2023年製作の映画)

3.6

35mmのフィルムの雰囲気と赤と青が強烈な刺激
6章で構成されてますと流れていきなり3章からスタートするというややこしい監督の感性 こういう撮り方もあってもいいという意図なのかな 面白かった

始まり
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けものがいる(2023年製作の映画)

4.0

これは輪廻ではなく遅延された恋愛の永遠ループ
1910年には洪水で引き裂かれ*2014年には人間の持つ破壊する力で引き裂かれる*さらに2044年AIの浄化で引き裂かれた

ガブリエルとルイの愛はいつの
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七人の侍 【新4Kリマスター版】(1954年製作の映画)

4.8

全編が百姓そっちのけで7人の侍たちがどうなるのか気になって仕方がない

志村喬がカッコ良い痺れる
瞳の美しさに涙が出る

肚が決まっていて何の躊躇なく立ち上がるのが背筋が伸びているのも肩に力が入らない
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ナイトコール(2024年製作の映画)

3.7

マディの立場であればホントにできれば会いたくない女性 悪魔のような女クレールなんだけどマディの生き方の究極を試される機会を与えた人でもある
あの車の中の数秒間は辛いないぁ あの隙間の視線は焼きついて
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ターミネーター2(1991年製作の映画)

3.8

金属の滑らかさが気持ち良い

未来から過去を変えていくうちにややこしくなってる未来 始めのpert1と2までくらいなら話はすんなりだけど過去を変え過ぎて未来がもっとおかしくなる感覚もあったようだけど
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扉の陰の秘密(1948年製作の映画)

3.8

シュールレアリスムだと思うオープニング
夢なのか無意識の歪んだ世界が扉を通して見せられる

逞しい女性愛を持つシリアは刺激を求めている 
シリアの心の声がとても印象に残った 
これから起こる悲劇の訪れ
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

3.9

観たいと思ったタイミングでUNEXTにNewで入った

拗らせてめんどくさい役が嵌っているヘンリー・フォンダ
部屋も暑いし結果が明らかなのに頑なに異論を唱える意見に耳を傾けるうちに正義感・倫理意識・他
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デッド・オブ・ナイト/夢の中の恐怖(1945年製作の映画)

4.5

これ凄い面白かった

クレイグの夢の中で会った人達が話し出す5つの恐怖話が不思議で見終わった頃には大満足

普通に生活してていきなり信じられない事が起こる 境界線を越えた向こう側にある強い意志が現実と
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ローラ(1981年製作の映画)

3.7

オープニングからファスビンダー

報われない情熱

不条理の嵐と感情の表れをライトの色で見せてる
色の配分が絶妙で刺激的
ピンクとブルーの対比が幸福と哀しみが混在しているみたいで詩的だった

誰が悪い
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ザ・ワン・アイ・ラブ(2014年製作の映画)

3.5

どっちに転がりこんでもずっと結婚相手としか話してないというどれだけ飽きないのかとそのお互いの愛情の深さの方に感心する

あえて意味を見出すのなら
一緒に過ごして来て起こった嫌な事をお互いが心に持ってい
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田園詩(1976年製作の映画)

3.8

スケールの大きさ 大らかさ

大自然のなかの毎日 パンツ姿で魚を夢中で捕るオジさんが可愛いく見えた
全員が知ってる人たちだったら見れなかったかも
ジョージアの続くしきたり守らない人間には厳しい言葉
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戦場の音(2024年製作の映画)

3.6

これは思いがけない展開です

戦場で疲れ果てた心
この2人みたいになりたくなる瞬間は幾らでも訪れたんだろうなと想像しました

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.8

長ーいのにまだまだ観れた
次々と起こるオセージ族の死亡の影に始めからロバート・デ・ニーロの胡散臭い存在しかなかった

先住民オセージ族は先祖の土地を追い出され ようやく辿り着いた大地もまた現れたハイエ
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ワン・バトル・アフター・アナザー(2025年製作の映画)

4.0

ベニチオ・デル・トロの名前がセンセイなのが最高www

1部ネタバレしてます😊

かなりメンタルを深掘りしてる その為にとても尺が長い 監督のやりたい事が多かったのかも知れない でも時間はあっという間
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モンテ・カルロ(1930年製作の映画)

3.8

随分とテキトーな演技かなと思ってたけどジョン・ブキャナンとジャネット・マクドナルドの歌は素晴らしかった

初めての電話であんな大きな声で受話器で歌い始めるなんてあり得ないのにロマンチック

ダンディな
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

3.9

夜明けの静寂に突如落ちてきた音
外からの音なのか内側から聞こえてきているのか分からない

ジェシカが聞こえる音は
巨大な硬いボールが金属の窪みに落ちてそれを海水が包んでいる 大地を感じ地球の核からと表
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しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

3.8

きっと良い話なんだろうなという作品は直ぐには見れない不思議な心理

マイケル・オアーが敵方の選手を゙ぐいぐいと押し出しするのが笑える

暗闇をさ迷う中で差し伸べられた手
迷いながら助けていく
ホントの
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鋳鉄(1964年製作の映画)

3.8

ルスタヴィ冶金工場の溶鉱炉工の1日
私はこれが日本の溶鉱炉なら観ているのだろうかと思いつつ

全てのショットの切り取りの美しさ
火の蝶々が無数に舞う
闇の中に光が生きてる 火の祭典
狼の唸るような音
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ジョージアの古い歌(1969年製作の映画)

3.7

ジョージアの多声合唱ポリフォニーは世界的にも珍しいほど複雑で地域ごとにスタイルが違う
スヴァネティ・サメグレロ・グリア・カヘティの各地のポリフォニーの厳格な規則

黙ってずっと立っているだけなのか歌っ
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浜辺の観覧車(2021年製作の映画)

3.7

これは素晴らしく良かった

全く先の展開が見えなくて現実を見ているようで知らないうちにシモンの時間に引っ張られてた
物を見て物語を紡げる人は素敵です
同じ地平線を見ることしかできない孤独な男
変な人だ
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デデは死んだ(2023年製作の映画)

3.6

犬を愛する人のための映画

観ている時は愛犬に会えるように出来ている
思い出と哀しみの想いは花々で溢れてる

平面なアニメーションだけど温もりを感じた

28週後...(2007年製作の映画)

3.5

あまりにも罪深い子供たち

ロバート・カーライルへの微妙な判定
まさかね生きてるとは思えない
子供への想いか夫への復讐なのか
女の執念は猛烈ウィルスよりも強くて怖いということなのだろうか
生命力の強い
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トラップ(2024年製作の映画)

3.5

ジョシュ・ハートネットは何処となくリーアム・ニーソンを思い出させる

途中から このお父さんがサイコじゃないんだ 誰だろうとか色々と心配した そしてやっぱりこの人がそうだと安心感を得るという気持ちで
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アンジェントルメン(2024年製作の映画)

3.8

映像は見応えバッチリ
第2次世界大戦中の英国の特殊作戦執行部(SOE)の実話に基づく

人間を虫けらのように構わず撃ちまくる連続に少々心が痛い

頭脳部門のアップルは実在の英国特殊部隊員ジェフリー・
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ザ・ザ・コルダのフェニキア計画(2025年製作の映画)

3.7

主人公に高価な腕時計をした不死身の男というイメージを抱いたアンダーソンはザ・ザ・コルダを任せられるのはデル・トロ以外なら既にこの世には居ないアンソニー・クインかオーソン・ウェルズに三船敏郎に演じて欲し>>続きを読む

ロダン カミーユと永遠のアトリエ(2017年製作の映画)

3.7

オーギュスト・ロダンとカミーユ・クローデルはお互いの感性を深いレベルで理解し合っていた関係性が伝わってくる

師弟や恋愛関係を超えて芸術家としての共鳴感が強く感じられる
ロダンとクローデルは人間の感情
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カミーユ・クローデル(1988年製作の映画)

3.6

イザベル・アジャーニの演技がカミーユ・クローデルに嵌ってました 弟のポール・クローデルとの関係も描かれてた
「ポネット」のジャック・ドワイヨン監督が撮った方はセザンヌもちょい登場

カミーユ・クローデ
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地中海殺人事件(1982年製作の映画)

3.6

アガサ・クリスティのストーリーとしてはとても面白い展開ですが
ポワロとなるとデヴィッド・スーシェに慣れてるので色々と比較が入って純粋に楽しめないパターン

フランス人のセンスなのか分からないけど
この
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