RIOさんの映画レビュー・感想・評価

RIO

RIO

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.6

どうにもならない距離を上手に描いてる

どうにかならないかという
気持ちが残る

アザー・ワン:ボブ・ウェアの数奇な物語(2015年製作の映画)

3.9

ずっと見てるとホドロフスキーに見えてくる
保育園で目の前の子の頭にハンマーを落とすという凄ワザ 確かリアムも同じことしてた

全く勉強ができないと皆が言ったけど 恐ろしいほどの記憶力

楽しそうだった
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三つ数えろ(1946年製作の映画)

3.7

ローレン・バコールは低くハスキーな声

本名はベティ・ジョーン・パースキー*Betty Joan Perskeでそのままでも良いくらい もともとモデルでハワード・ホークス監督に見出された

ローレン・
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レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い(1994年製作の映画)

3.8

低く暗い響きが通奏低音で繋がる

誰かと生きる 自由に生きる
それには何か大きな犠牲がついてまわる

本能に忠実なトリスタンの生き方に似ている人
そんな人を待つことはとても辛い
トリスタンに惹かれるの
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セブン 4K版(1995年製作の映画)

3.8

神経に纏わりつくような降り続ける雨
モーガン・フリーマンがナイフでダーツを打つのが心臓に悪い
ブラピの懐中電灯がカチャカチャして また不穏な気持ちになってくる

視覚的五感に訴えて そして凄く日常化し
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引き裂かれたカーテン(1966年製作の映画)

3.6

冷戦時代の鉄のカーテン Iron Curtain
西側諸国と東側を分断する比喩的な表現

東西冷戦下の東ドイツに亡命するふりをして実は機密情報を盗むポール・ニューマン
東ドイツの厳しい監視が凄い
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北の果ての小さな村で(2017年製作の映画)

3.7

何でも出来るグリーンランドの人達と比べればやや柔いデンマーク人のアンダース でもいつも半袖っ

グリーンランドのシンプルさと比べれば都会のアンダースの思考は複雑

自分のことは自分で出来る
これが本来
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クォ・ヴァディス(1951年製作の映画)

3.9

皇帝にはとうてい向いてないネロ

信仰によって人は強くなれる

「Quo vadis, Domine」
「主よ どこへ行かれるのですか」
ローマを去ろうとした使徒ペテロが復活したイエス・キリストと道の
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13 ラブ 30 サーティン・ラブ・サーティ(2004年製作の映画)

3.6

魔法というかパラレルワールドみたいだった
大人になったジェナが自分の部屋にある服をエレベーターで一緒になった女子にたくさんあるからお出でよと言ってた 自分の物だけど ある意味他人の物だから面白かった
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RETURN TO REASON/リターン・トゥ・リーズン(2023年製作の映画)

4.8

Man Rayの作品のアンソロジー
「Étoile de mer」1928
「Emak bakia」1926
「Le Retour á la Raison」1923
「Les Mysteres du
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モンキー・ビジネス(1952年製作の映画)

3.8

フルトン博士が登場するタイミングの早すぎるやり直しがホントにお洒落

若返りの薬で気の大きくなったケイリー・グラントが高倉健みたいな髪型になったのは笑う
秘薬を飲んで気分が高揚して若返りのせいか変人に
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或る夜の出来事(1934年製作の映画)

4.0

真夜中に1人じゃない気がした
出逢いがとても素敵だ

相手がどんなに我が儘だろうが
その相手もとても荒々しくたって
傍に居てくれないと寂しくなってしまう2人の感じが好き

エリーが次に何を言うか分かっ
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メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023年製作の映画)

3.7

グレイシーがあってのジョーなように思えた 逆も然り
世間とは明らかに違う自分の人生に対して若さからくる発作のようなものが少しの変化でバランスを崩してその度に形が歪んでおかしくなるけど キワキワの際で持
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関心領域(2023年製作の映画)

3.7

映像美がストイックなほど凝っています

集団自閉症みたいだな
と思った
まさに見えてないとはこの事
気づくことの出来ない心理的環境 彼らにとっては当たり前の生活をしている筈だから
生まれたまま 見たま
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リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

3.8

動揺したとしても何も感じないより感じたほうがよい
惨い経験をした過去の近親者を思い今の自分のぬくぬく人生 そんなギャップに耐えられない

デヴィッドは辛うじて現実的に対応出来てるようだけどベンジーとそ
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イル・ポスティーノ 4K デジタル・リマスター版(1994年製作の映画)

5.0

出だしから泣けてきますルイス・バカロフ* il postino* 波音が交互に聴こえる
ANTONIO SCALVIがアコーディオン奏者らしいですあらゆる感情を包んでゆくような優しい音楽が涙出てくる
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モンスーリ公園(2024年製作の映画)

3.7

ドラマが起こるのを求めてる

ちゃっかりしてる
伸び伸びしてて
ヒドいことも笑って観れた

幸せなモンスーリ公園

Alma(原題)(2009年製作の映画)

3.7

深々と静かに雪が舞い降りる
街の人形店のショーウィンドウに自分と同じ姿の人形がこっちを向いて立っている

扉を開けるのは自由だけど
開けたままの扉が後ろで勝手に閉まる
無言でガタつく人形が怖いっ
自分
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クッキー(2016年製作の映画)

3.3

熊の入れ物可愛い🐻

子供のブリーの映画の趣味が渋い
ダメと言われると頭はクッキーでいっぱいになる こんなに極端な子供の変化にお母さんは気付かない
音も映像もクリアだった

https://yout
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(2023年製作の映画)

3.6

格差から生まれる心のバランス

子供は辛辣
大人でも出来てない

白銀の山に音楽が響いているのが
余計に辛い

やってやるという危機的挑戦がネガティブなダメージが生んでる致命的なミスという意味
もぎた
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くも(2024年製作の映画)

3.5

せっかく守ることができたのに
それが皆のためになるのなら

天からの恵み

それが摂理というのなら
楽しい日を思い出して
自分も従うしかない

切ないけど
とても良かった

雲の上に乗っかる雲は気持ち
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ザ・レディ・イン・オーケストラ: NYフィルを変えた風(2023年製作の映画)

3.8

オリン・オブライエン
どうした このサイケなジャケット

13歳のときにベートーヴェンが大好きになって図書館で音楽家の本を読み漁り 本では飽き足らずもっと進んで学校のオーケストラ部に入ろうと その
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ビフォア・ザ・レイン(1994年製作の映画)

4.0

凄いですねぇ 愛が深い
愛する者 愛する者のまた大切な者の命を助ける
犠牲的精神の賜物のような男たちがいました
優しいだけでは救えない命がある
黙っているのがとても尊い

岬の端にぽつんと立っている教
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熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

3.8

「白い風船」が衝撃だったジャファル・パナヒ それから30年以来イラン国内の厳しい検閲や政治状況を反映しパナヒ自身も当局からの監視や拘束を受けながら映画を撮り続けている

イラン人が不法に入国している国
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時々、私は考える(2023年製作の映画)

3.7

j . cリンチのLUCKY爺さんが言ってたように孤独と独りは全然違う

シニシズムではない ギリギリのタイミングの悪い人たちに可笑しさが見えた
きっと一緒にいると始めは疲れちゃいそうだけど こういう
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ありふれた教室(2023年製作の映画)

3.6

On眉のノヴァク先生は可愛い
毎朝 オーケストラの指揮をとる

多くの人間に各々の事情がある
全てを同じにすることは難しい
校長先生を筆頭に浮き足立つ教師の姿

オスカーのママは感情的過ぎるしオスカー
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白いリボン(2009年製作の映画)

4.1

麦の穂が優しく音をたてる村
至るところに張り巡らされた
嫉妬 無関心 復讐

知らないという美徳
何の解決も生まない代わりに
生まれる悲劇

ベルエポックの引いた伏線
喜びに満ちた夏の日射しは祭りの
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ゴールキーパーの不安(1971年製作の映画)

3.8

日常過ぎてる淡々としたシークエンスにショットの良さに気を引かれた
そういった意味でヘルタが売上の計算中に前触れもなくカツラを脱ぐから何か笑えた

壁沿いを歩きながら突然見え出す向こう側の景色 真っ白な
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ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ(2021年製作の映画)

3.0

「ノクターナル・アニマルズ」のエイミー・アダムスは全然印象が違うはあれはノーメイクのせいだろうか

段々 キャシー・ベイツに見えてきた
窮地に追い込まれて階段上からのキックは決まってました☆

靴ひものロンド(2020年製作の映画)

3.6

父親アルドの浮気 母親ヴァンダの自己中に振り回される幼い日々

父親の完全にタイミングを外している心ない告白 かなり最悪で無責任
年老いた夫婦 この夫もダメそうな感じでこういうパターンかと思っていたら
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小さな兵隊(1960年製作の映画)

4.3

アルジェリア戦争を背景にフランス秘密部隊とアルジェリア独立の革命運動や闘争の間で揺れるブリュノ
矛盾を孕んでいる人間の小さな力
「星火燎原」希望や革命の象徴である星
新しい未来を切り開く希望の光は暴力
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北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

3.8

人違いされて○されそうになって更に一夜にして凶悪犯になるという凄い話
間違われるタイミングが絶妙だった

だっだっぴろい大地にポツンと1人
何も音がしないと凄い注目が高まる こちらと不思議な一体感があ
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波止場(1954年製作の映画)

3.7

シンドバットのようなアイラインのマーロン・ブランドはダルいだけなのかもと思ったらそうではない
気に入った女の子が落とした手袋の片方を拾ってゴミを取ってくれたと思ったらそのまま勝手に自分の手に嵌めるなん
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劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション(2010年製作の映画)

3.7

https://youtu.be/d3SEJSK_jqg?si=OrKkSGyaCvw3z-S2

Björkのプロモだけでも話が伝わってきそう
パペットアニメ3D作品の為にBjörkが作った
“Th
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バック・イン・アクション(2025年製作の映画)

3.7

キャメロン・ディアスが大好き

「Doo Wop *That Thing」が流れるからして大人のアクションだった
エミリーの母親スパイは77歳の動きには見えない 親子の絆はそこまで要らなかったけどキ
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欲望という名の電車(1951年製作の映画)

3.0

ヴィヴィアン・リーが相当強力
欲望の電車に乗っていたのはお姉さまだけではないですか

急に新婚の妹の家に転がりこんで🤸都合が悪くなるとお風呂🛀ばっかり入って空気の読めなさに腹が立つ

貧乏人と私たち
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