RIOさんの映画レビュー・感想・評価

RIO

RIO

ナイアガラ(1953年製作の映画)

3.6

男を翻弄させるファム・ファタール
マリリン・モンローの美貌

いつもの華やかさとはちょっと違う
影の顔を見せている
体を横たえる足の先まで完璧なラインが素敵

計画された完全犯罪
追う者が追われる者に
>>続きを読む

死刑台のメロディ(1971年製作の映画)

4.0

1920年 マサチューセッツ州
現金輸送車が襲撃される強盗殺人事件の
容疑者ニコラ・サッコとバロトロメオ・ヴァンゼッティ
イタリア移民でアナーキスト

アメリカ警察は銃の不法所持のイタリア人を逮捕
>>続きを読む

地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

4.8

花の強い香り 極彩色の安息の地 
そこで私は悪夢に首まで浸かっている
音もなく纏わりつく虫を追い払い
甘ったるい空気に耐えている

奇襲という名の殺戮 屠殺

常軌を逸する光の中でこの戦争で
在る場所
>>続きを読む

グレイン(2017年製作の映画)

3.8

宇宙の持っている素粒子を種に持たない
人類は宇宙の生態系に馴染まない

遺伝子が途絶えてしまう事態をなんとかしなくてはと
行方不明の学者アクマンを探す旅に出るエロル
道をゆく難民たちの列
道の境に置か
>>続きを読む

アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発(2015年製作の映画)

3.7

あまりにも少ない情報の中で行われる実験
責任の生じない代理的な心理に思考と
それに伴う行動は狭くなってしまう
気持ちとは裏腹に隷属的に判断を下す

鈍感を装ううちに残虐性が顔を出す
アイヒマン実験とも
>>続きを読む

夜と霧(1955年製作の映画)

4.0

どんな朝を迎えていたのだろう
何故こんなことが出来たのだろう

救いのない沈黙

それだけが頭を駆けめぐる

悲しいけれど遠いリアリズム
だからといって忘れることではなくて
考えて考え続ける歴史的事実
>>続きを読む

三重スパイ(2003年製作の映画)

3.7

サーベルでズブリィーと貫かれる鋭さがあった
執拗なしゃべりと余りにもあっさりな幕引き

1936年5月3日フランス国民議会選挙で
人民戦線は勝利する
パリに本部をおく帝政派のロシア白軍機関で
働くフョ
>>続きを読む

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.9

時間は物事を乱雑にしてしまう
作り出した複雑な方向に向かう人の波
この世は無秩序であり
自発的に元に戻ることはない

押し付けられそうなセンチメンタリズム
息が詰まりそうな重い鎖

象徴となるものは何
>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

血まみれになる爽快感

初めからやたらと気が合ってて
2人が随分とお人好しなのと
凄く人に親切なんじゃないと思っていたら
そういうことなんだと納得していくのが最高で
エドワード・ノートンとブラピットが
>>続きを読む

タッチ・オブ・スパイス(2003年製作の映画)

3.9

ファニスは7歳でイスタンブールを去ってから
40歳になるまで一度も帰らなかった
その理由が涙を誘う
大切な人達に会うことができなかった
その思いが分かる気がする

小さい頃ファニスの心は夢の中
空を飛
>>続きを読む

ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.7

松田優作が出る瞬間はどの作品も
ドキッとするけど今回は寒気がしました

若山富三郎の喋りはもっと暴れて欲しかったぐらい渋
ガッツ石松を選んだのはマイク・タイソンに
顔が似ているからだそうです
監督のそ
>>続きを読む

ノースハリウッド(2021年製作の映画)

3.7

カッコいいのに憧れて可愛い子には恋をして
人は人を好きになるように仕組まれている

やりたいことしか見えないから
聞きたくないし聞こえてこない
夢が膨らむ妄想時代

砂の城が崩れ去るような
時間の無駄
>>続きを読む

グレン・グールド エクスタシス(1995年製作の映画)

3.3

グレン・グールドの音はこうやって弾いてるから
聴けば自分もああなりますね
ダイナミックに特に入ってしまってる映像を
集めてるから余計に

指揮する姿は初めて見ました
あらためてグレン・グールドを調べて
>>続きを読む

プロビデンス(1977年製作の映画)

3.7

作家クライヴ・ランガムの病魔に冒された頭
亡くなったモリーと息子のクロード
ランガム一家の物語が出来上がる
登場人物たちとクライヴの会話
かなりのスピードでポンポン切り替わります

プロビデンスという
>>続きを読む

最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

3.8


存在が揺らいでいる人類は
確たる星の動きを観るために
天を仰ぎ塔を建てる

太古の人間たちが自分たち人類より
動物の方が神聖であったと捉えるように
未来の人間は過去の人間の方がより
神聖であったと考
>>続きを読む

大いなる休暇(2003年製作の映画)

3.7

倫理を超える倫理
嘘つきは泥棒の始まりとか
後のことを考えてから行動しなさい
なんて問うてはならない

過疎化する小さな島サントマリ・ラモデルヌ
時間だけが過ぎてゆく

冷静になってる人が誰もいなかっ
>>続きを読む

カリガリ博士(1920年製作の映画)

3.9

未来が見える夢遊病者のチェザーレ
脚の動きがバレリーナ
ピアノがその画角を拡げたり回したり

背景画が作り出す空間
ジェーンを抱えるジグザグのショットがカッコいい
あえてバランスを崩し疑いと恐怖
言う
>>続きを読む

ミトン(1967年製作の映画)

4.5


ミトン Varezhka*1967年
夢🎠毛糸がっ☆瞳が☆みんなちっちゃい☆

ママ MAMA*1972年
危ないけどやっぱり大丈夫🤖
泥棒のキス🕶️優しいママ

レター Pismo*1970年
>>続きを読む

13歳の夏に僕は生まれた(2005年製作の映画)

3.6

''生まれたからには
隠れることはできない''
凄い言葉を笑顔で言う
このアフリカの言葉は力を与える

ストーリーを知らずに観てとても良かったです
失なうという恐怖のパラドックス
繊細なの
>>続きを読む

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.0

セリーヌの読んでいたジョルジュ・バタイユ
自分も読んだ直後というタイミング
どちらかに引き寄せられた不思議な力
これを偶然というので片付けるべきなのか
自分はこういう偶然は大切にしてきました

今まで
>>続きを読む

バビロン(1980年製作の映画)

4.0

ラスタファリアンがサウンドシステムで
歌うリズムはブルーたちの鼓動のように
ぐるぐる回るリズムに加熱する
静かに熱くなってゆく
白人からのレイシズムへの憤り
ハイレ・セラシエ1世の名前も出てきてた
>>続きを読む

ルードボーイ:トロージャン・レコーズの物語(2018年製作の映画)

4.3

爆音で聴けて最高
あっもう終わってしまった

Marcia Griffithsはギンギララ
みんな現役アカペラで歌うんです

今までただ聴いてただけだったんで
変遷がかなり面白い
イギリスへ渡って来
>>続きを読む

11'09''01/セプテンバー11(2002年製作の映画)

3.6

11人によるオムニバス
監督の個性が出ている

☆モフセン・マフマルバフの長女で
サミラ・マフマルバフはアフガニスタンからの難民たちが
米軍からの攻撃に供えている子供たち
子供たちにとっては洪水もテロ
>>続きを読む

ユナイテッド93(2006年製作の映画)

4.0

一気に流れ込む情報の波
それに呑み込まれないように必死に食いつく
とりあえず周りに在る物を強く握る

UA93

9.11 この日の計画はイスラム原理主義の
武装勢力アルカイダがアフガニスタンの拠点
>>続きを読む

LETO -レト-(2018年製作の映画)

3.9

ロシアの抑制政治から西側へ憧れ
主張は歌えず自由を求めてる

不意討ちであらゆる人が歌い出し
しかもイラストが入っていて
ファンタジーで楽しい
IGGY POP「The Passenger」をバスに
>>続きを読む

アンナ・マグダレーナ・バッハの日記(1967年製作の映画)

4.5

「マタイ受難曲」が隅から隅まで全神経に響く
きっと生涯愛する楽曲
「ケーテン公葬送音楽-BWV244a」も
素晴らしい歌声に涙でます

後期バロック期のドイツの作曲家・音楽家
ヨハン・ゼバスティアン・
>>続きを読む

ジョルジュ・バタイユ ママン(2004年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

頭も胴体もない天使に抱き抱えられる

*聖なる神* を読み返す
グレン・グールドが体中を疾る

荘重さを感じる原作に比べては比べては*
いけないのだけれど少し爽やかですね
ルイ・ガレルの透明度の影響か
>>続きを読む

白い朝(1965年製作の映画)

3.8

安部公房が現代社会に潜んでいる重力を
入江美樹が可憐な美しさを
武満徹の音楽が透明感を与えてる

人間の繊細な気持ち
表現したいけれどそうは言えないこと
鏡を覗いてみても答えの出ないこと
考えてはみる
>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

3.9

想いは時空間を駆け抜ける

燃える花のようにはじける花の粉
頭の上にふりそそぐ
両手を広げ花びらを受けとめる

女優だった藤原千代子
鍵を探すあの人に逢いたくて走り続けてる
それをまた追いかける社長の
>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

3.6

東洋の陰陽論の捉え方が好きなので
そう見ていて凄く面白かった
監督の言葉を借りて二元性
この世に存在するもの
陰と陽という対立し混ざり合うことがない
光があれば闇は存在する
月に照らされ陰がなければ恐
>>続きを読む

フレッシュ・デリ(2003年製作の映画)

3.6

報われないややこし男の逆転劇
真っ直ぐなものも曲がって見える
超危険な存在だから近づいたら大変
エグいのに無機質なマッツ・ミケルセン

一見マトモに見える相棒もやってる事は同じ
切るだけよっっ
ホント
>>続きを読む

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.7

微妙なラインめでブチ切れる💣️
ケンカが弱そうなのに何それの切れ具合で
パンチの強さにOhh**!ってなった

手ブラでHawaiiなのもハートが熱い
ときめくよりも人間性の真っ直ぐな
可愛いらしさに
>>続きを読む

大いなる沈黙へ ーグランド・シャルトルーズ修道院(2005年製作の映画)

4.0

マックス・ピカートの本を読み返す
内なる聖域へ深く深く
終わりの始まりの共存するところ

明かりのない暗闇が命の揺らぎを語りかけてくる
白い壁からは隔絶された静けさ
こちらから語りかけるのを聞いている
>>続きを読む

ダージリン急行(2007年製作の映画)

4.5

涙がいつも出てしまう
こういう真心の労りのある作品て
少ないなぁ✨音楽も最高

後悔は捨てること
心の旅は未知への探求
全部捨てて列車に飛び乗れ

列車内でもいつもの平行移動
オシャレで楽しい
そして
>>続きを読む

穴/HOLES(2003年製作の映画)

3.4

右手にトルティーヤ左手にシャベル
悪い事を仕出かした子供たちが流刑地のような
砂漠地帯で穴を毎日掘っている

今が悪運続きなのは
一族にかけられた呪いのため
ひいひいお爺さんが恋をした
魔法を教えてく
>>続きを読む

独裁者と小さな孫(2014年製作の映画)

4.0

一夜にして権力を奪われた独裁者
孫が離れたくないと2人で逃げる

自らの圧政が国民を苦しめていたことが
自分の身に及ぶという怖さ
暴力による安全と支配力を浮き彫りにする
誰でもどんなに小さくても力を手
>>続きを読む

>|