RIOさんの映画レビュー・感想・評価

RIO

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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.8

あらゆる面で理想像として描かれるドノヴァン
その解離から本来の姿が抜け落ちた

本来の魂が邂逅する
お互いに利用価値の何もない者同士
時間も存在も超越する

本来ならはね除ける関係性ではないはず
でも
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秘密への招待状(2019年製作の映画)

3.9

私たちふたり崖っぷちっと歌いながらガンガンに運転するジュリアン・ムーアがとても好き

優しい人 後悔の人が多く出てくる

心地悪さは成長の兆し と頑張ってきたけれど 究極の問題になると誰もが1人で抱え
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バウンティフルへの旅(1985年製作の映画)

3.3

駅で出会ったセルマのレベッカ・デモーネイが可愛い

自分の生きた全てのものが眠る土地
その場所が遠ければ遠いほど想いの大きさが変わる

みんなに迷惑をかけまくり過去を嘆いてばかりいるキャリーにはあまり
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プーチンより愛を込めて(2018年製作の映画)

3.5

結局 良いところだけを撮しているからプーチンの本音は語られないということだけが分かる

選挙で勝ってから直ぐにエリツィンから離れる早さ
私のボスがプーチンはノーメンクラトゥーラ номенклату́
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ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

3.9

せっかちなデイジーが凄く可愛い
頑固に威張るデイジーを言い負かすホークの感じがダブルで面白い

始めはバチバチの衝突から距離が近くなるにつれて心が優しく合わさるようだった
人生を過ごして来て段々と1
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ジェーンとシャルロット(2021年製作の映画)

3.7

ジェーン・バーキンの物の考え方にとてもセンチメンタルに感じたけれど溢れる優しさから来ていることが分かった
シャルロットの物静かで温かい話し方はジェーン譲り

日本に来た親子2人がホテルで語る傍らに夕方
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アポカリプト(2006年製作の映画)

3.8

ジャガーがチーターに追いかけられる時は全速力の質が違ってた 走る速さもあるかもしれないけど全く交渉の余地のない動物から追われるのは人間とはわけが違うんだな

「パッション」からのキリストの復活を描く
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悪なき殺人(2019年製作の映画)

3.7

けっこうみんな自分の事を考えてばかり
だから誰 1人として幸せになれない
聞こえないはずのことが聞こえてきて そして見たくないものは見えてない

悪なき殺人の意味は分からなかった
良くないと思うけど
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過去のない男(2002年製作の映画)

3.7

8×8 の僅差に迫っているのがとても好き

洗濯機が買えなくても 困ってる人は助ける
死んでから甦った男が本当の人生を歩む
過去の記憶 名前がなくても道はある 何も知らないほど素直に生きている 恵みの
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ホランド(2025年製作の映画)

2.8

凄いセンスのジオラマ 良くでき過ぎていて怖い
子供のトラウマは半端ないんではないか
旦那さんの浮気を突き止める情熱が可愛い

私が守ってあげる なんて言う人が1番居なくなった方がみんなが幸せになる だ
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サタデー・フィクション(2019年製作の映画)

3.6

みんなの心に居る コン・リー
かなりのやさぐれ感
寒々とした雰囲気がよく合ってる

モノクロの良いコントラスト
ざわざわした街の音が始めはノイズとして とても耳障りだったのに 徐々に音に集中してくる
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蝿の王(1990年製作の映画)

3.6

パナヒ「熊はいない」に近いことやってる子供たち

63年作品のピーター・ブルックの方が暗示的でインパクトが強いし迫力があった
少し こちらの方が子供も見れる感じがした

一気に現実に戻る感覚が1番 恐
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侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

3.8

ショートケーキっ🍰

坂本龍馬と聞くと役柄とは言え
力が入ってしまうとこに涙を感じた
会津藩士と聞くだけで胸が痛い

不運に見舞われて 会津のために何もできなかった挫折から剣によって身を立てようとする
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クロース(2019年製作の映画)

3.9

風が知らせるコトバを聞く

始めは自分の都合 勝手な欲からでも
肝腎な時に大切な事に気づいて その心に従う

無謀で絶望的な世界で 見えない光のような何かに乗っていく
かっこ良い伝説はボロボロになりな
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柳生一族の陰謀(1978年製作の映画)

3.8

千葉真一と松方弘樹と丹波哲郎 原田芳雄みたいなかなり濃い俳優が出てきた
何でも 萬屋錦之介の凄みがグイグイなので他の人の声が聞こえない
そして成田三樹夫の創造性が光ってる☆あんな宇宙人みたいな人見たこ
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ビーキーパー(2024年製作の映画)

3.7

🐝🐝優しさと残虐の共存

蜂を大切にしながら黄色いお花畑に1人座っているジェイソン・ステイサムは極秘が似合う

気づいたら隣にいたっ 恐っ
関係性がない人まで爆破されてないか気になる
ステイサムに巻き
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Into a Landscape(2024年製作の映画)

3.5

想像力が創造する
散らばっていく色彩は何も考えなくて良いようで そうでもない

ハロー!ブランニューワールド(2020年製作の映画)

3.6


何もしなかったら
今日も同じ1日

分かってるはずだけど
今日もあまり変えられなかった
明日はもっとできることがあるはず

キャラの好きかどうかは別として
とても良かった


🐰 https://y
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テノール! 人生はハーモニー(2022年製作の映画)

3.9

気楽にしてては才能は出せない
全く違う世界に馴染めないアントワーヌ

守るものがあるのは良い
全てを上手く行うって難しい
アントワーヌの人柄がいい
お兄ちゃんもいちいち可笑しい

激しい殴り合いにオペ
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ファミリー・ディナー(2022年製作の映画)

3.0

どすこいシミーの鋭い着眼点 的確な行動力あり

この事件を解決する刑事は大変そうだな

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.7

フィルは父性から始まっていたのか
自分の奥底の価値観を分かち合えたからなのか
若さと感性に確かに憧れの想いを持っていた

ピーターはヴァンパイアみたいに超能力でフィルを魅了して吸い尽くした

やっぱり
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(2023年製作の映画)

3.8

嘘が嫌いと言った形の
善意の形の悪意

本当の姿を知りたい人はそんなには多くない
自分もそうだけど 向き合うにはどうしても時間がかかってしまう
そういうモタついた
一生ダメだという絶望
ということを
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白夜 4K レストア版(1971年製作の映画)

4.0

オープニングからしてとてもロマンティックで幻想的
マルトの家のインテリアが無機質でステンレスが異様にクリアなのも気になる✨けれど全編がかなりの美的緊張感が走ってました

ドストエフスキーの「白夜」では
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ニッケル・ボーイズ(2024年製作の映画)

3.8

エルとターナーの目線をクローズアップさせた特殊な撮影の仕方でとても映像がスタイリッシュに感じるシーンが多々あった

主観的な撮影が観ている側と主人公が同一しているかのようで何を見ているのか誰が見ている
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.9

月の満ち欠け早見表のようなオデコアートのレア・セドゥ

欲しい内臓を将来は選ぶんだろうか
プラスチックを食べる人種
トルナトーレの「みんな元気」でおじいちゃんと孫がハンバーガーを食べながらプラスチック
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創造物(1966年製作の映画)

3.8

このジャケットカラーの選択は映画の意図に合ってないっっ 赤じゃない🍒と思う

喜劇的な感覚のなかに
何処までも想像力の世界
諸悪の根元がそんな物が原因なのか
と落胆する間もなく 予測不能な方向に流れて
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ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)

3.7

夢で会いましょう

途中で覚めちゃってまた戻りたくて必死に戻ろうとしたことあります

見たい夢だけ見ていることはできない
また逆に見て欲しい夢だけ見てくれるとは限らない
束の間の夢 儚い夢

勝手に夢
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草の葉(2018年製作の映画)

-

ヒステリックな気性が合わない
分かりやすいのか そうでないのか
分からなかったです

コロッサル・ユース(2006年製作の映画)

-

世の中にどんなに美しい場所があろうとも高貴な芸術が生まれたとしても
何処にも自分たちには居る場所がない

何もせず 何も生まれない
白い壁の上に広がる黒い空
恐ろしく重いシークエンス

作品内の位相空
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ゆきてかへらぬ(2025年製作の映画)

3.8

憂鬱な朝を優しい雨が知らせる

エピゴーネンらの
魂に切っ先を突きつける

不幸な青春
ただ時間が流れゆく
支えになるものは悲しい沈黙
目には見えない

悲しい不幸がこの世に実在していた
という大きな
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.6

どうにもならない距離を上手に描いてる

どうにかならないかという
気持ちが残る

アザー・ワン:ボブ・ウェアの数奇な物語(2015年製作の映画)

3.9

ずっと見てるとホドロフスキーに見えてくる
保育園で目の前の子の頭にハンマーを落とすという凄ワザ 確かリアムも同じことしてた

全く勉強ができないと皆が言ったけど 恐ろしいほどの記憶力

楽しそうだった
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三つ数えろ(1946年製作の映画)

3.7

ローレン・バコールは低くハスキーな声

本名はベティ・ジョーン・パースキー*Betty Joan Perskeでそのままでも良いくらい もともとモデルでハワード・ホークス監督に見出された

ローレン・
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レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い(1994年製作の映画)

3.8

低く暗い響きが通奏低音で繋がる

誰かと生きる 自由に生きる
それには何か大きな犠牲がついてまわる

本能に忠実なトリスタンの生き方に似ている人
そんな人を待つことはとても辛い
トリスタンに惹かれるの
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セブン 4K版(1995年製作の映画)

3.8

神経に纏わりつくような降り続ける雨
モーガン・フリーマンがナイフでダーツを打つのが心臓に悪い
ブラピの懐中電灯がカチャカチャして また不穏な気持ちになってくる

視覚的五感に訴えて そして凄く日常化し
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