すーとらまん

アメイジング・スパイダーマンのすーとらまんのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前シリーズのスパイダーマンに余り乗れなかったが、今シリーズは大好き!
世間的には一番人気がないスパイダーマンシリーズと感じているが、
個人的には前作になかった主人公とヒロインが始めから惹かれあっていて、その二人の初々しいやり取りがたまらない。
お互いに相手の気持ちを探りながら距離を縮めていくやり取りや、関係が深まってからのやり取りなど二人の掛け合いがエモ過ぎてキュンキュンしてしまう。
主人公とヒロインだから結ばれるのではなく、ちゃんとそれぞれの魅力に惹かれあってる感がちゃんとする。
普通ヒーロー映画において恋愛要素は邪魔だったりするが、今シリーズはそこが見どころの気さえする。
やっぱりその辺は、監督マーク・ウェブの上手いところなのだろう。

ストーリーとしては細かい違いはあれど、研究所でクモに噛まれ、能力を手に入れるが、自分の感情に任せた判断によりベンおじさんを亡くすが力の代償を理解し正義の為に使う事を決意。一方ビランは科学者が企業から研究を急がされ、自らを実験台にした結果、怪物に代わってしまう
とサム・ライミ版一作目とほぼ同じプロットをなぞっただけで、しかもその一作目から、それほど時間もたっておらず記憶に新しかったのも評価が思ったほどじゃない原因だろう。

このシリーズが好きな自分にとっては同じプロットだからこそ感じる前シリーズとの違いが魅力的で、
ヒロインがただ助けられる為だけに存在してる訳でなく、ちゃんと事件解決に彼女だからできるやり方で貢献するし、いじめっ子のフラッシュもただいじめっ子として記号的に存在しておらず、良い面も見せて「いじめっ子のキャラクター」として終わらず、ちゃんと存在した人間に見る。
各、登場人物の描き方が上手く、全員魅力的に感じる。変な言い方をすれば、スパイダーマン要素を抜いて、学園ドラマにしても見ていられそうなぐらい。

とは言え、CGも前シリーズよりも進歩しニューヨークをスイングするシーンも興奮するし、ピンチのヒーローを町が助ける、上がるシーンもあるしヒーロー映画としての見どころもたっぷりで満足できるリブート作品だったと思う!
すーとらまん

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