ちき

ハイテンションのちきのネタバレレビュー・内容・結末

ハイテンション(2003年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

常時張り詰めるえげつない緊張感と容赦の無い残虐演出で、ザフランスホラーという感じでした。

エンディング10分前くらいまでは、生首で性的行為をするような狂ったオッサンを追いつつ追われるスリラーという感じですが、その後の展開が意外。

冒頭の精神病院のような場所のカットがそう繋がるのね!と、スッキリいたしました。

また、普通なら逃げ出すような状況なのに友人を救いに殺人鬼を追うという展開にも納得。

主人公が来ると友人がやたらと騒ぎ立てる理由もハッキリしました。

恐らくオッサンは主人公のサイコな方の人格を表していたんだと思います。

ガソリンスタンドのシーンなど、所々辻褄の合わない箇所もありますが、恐らく精神疾患を抱えた人の目線ということであまり気にしなくても良いのかな?と思いましたね。

途中で主人公がオッサンを倒すシーンも、サイコな方の人格を一時的には打ち倒した、という事のメタファーなのかなと感じましたね。

屋敷女と言い、愛による凶行はかなり恐ろしい物を感じますが、同時に切なさもあるので、気持ち的にも落ち込みますね…
ちき

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