予備知識なく観たら、思いのほか泣いてしまった。
ダメ夫のトヨエツも奥さんの薬師丸ひろ子もとてもハマっていて愛らしい。コミカルでチャーミングでちょっと切ない薬師丸ひろ子がとにかく魅力的。脇を固める石橋蓮司、濱田岳、水川あさみも、これ以外ないというキャスティング。誰の演技にも泣く。
北見家や街の風景、稲荷神社、すべてがレトロでリアルで私好み。そしてどのシーンも絵がキレイ。光の入り方、色味、クローズアップ。ハッセルブラッドのシャッター音、フィルムを巻く音。井上陽水、鼻唄。
傍にいる時には、それが当たり前のように続いていくと思ってる。ぞんざいに扱ったり甘えすぎたり。自分を持て余したり、他人を傷つけたり。後悔ばかりなのが人間。
でも、だから余計に人恋しいんだろうね。
久しぶりのラブストーリー。良作でした。
